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デイリーホーリーホック

【HHレポート】「中川洋介選手(水戸ホーリーホックユース) 2017シーズン加入内定記者会見 コメント全文」(2017/1019)※無料記事

【写真 水戸ホーリーホック】

【写真 水戸ホーリーホック】

○沼田邦郎社長
「本日は中川洋介選手の加入内定の記者会見にご参列いただき、誠にありがとうございます。水戸ホーリーホックがユースからトップに選手を昇格させるのは5年ぶりで5人目ということは、みなさんご承知かと思います。5年ぶりということで、以前の飯田優二選手のトップ昇格から5年が経ったということです。我々はもともと育成に重きを置いて、やらせてもらっています。
2008年に私が社長に就任した時から『育成に力を入れていこう』とやってきました。そして、萩原武久元GMと二人三脚で育成をどうやっていこうかとスタートして、ようやくここまできたなと。
我々のクラブの情勢を話しますと、決して盤石な状態ではなく、不安定な状況だったり、設備も河川敷での練習場でクラブハウスもなく、J1クラブライセンスもない中で戦わざるを得ない状況にあります。ただ、ユースの樹森大介監督や西村卓朗強化部長をはじめ、我々のスタンスもだんだん力をつけてきました。環境整備についても廃校利用として城里町七会村中学校を再来年から利用できる。我々の育成にも拍車がかかると思っています。我々が目指すのは日本一のアカデミーを作ること。ビッグクラブとはやり方が変わってくると思いますが、我々としては育成をさらに強化していきながら、アカデミーから育った選手がトップチームで活躍するだけでなく、海外に羽ばたけるようにしていきたい。その中で今日は中川選手がこのような形でトップ昇格を果たすことが決定しました。トップに上がるだけでなく、中心選手となってチームをけん引していくような選手になってもらいたいと思っています。
彼とは選手寮でいろんな話をさせていただきました。プレーだけでなく、日頃の彼も大好きで、能動的にいろんな作業を献身的に行ってくれるのも彼の姿だと思っています。これから求められるJリーガーの姿を見せてくれると期待しています。これからの水戸ホーリーホックを背負って立てるように、我々もサポートしながら歩んでいきたいと思います」

○西村卓朗強化部長
「今回、このような形で5年ぶり5年目という形で中川選手のトップ昇格が決まりました。クラブが大きくなっていく中でアカデミー出身者が活躍する場があるということは重要なことだと思っています。今年から水戸ホーリーホックに来て強化部長として働き始め、彼とは2月にはじめて会いました。プレーについての印象は後ほど話しますが、まず一番はじめに目に飛び込んできたのは愚直にサッカーに取り組む姿勢でした。ここは印象に残っています。
プレーに関しては、左利きで非常にテクニックがあって、ボール扱いが上手な選手です。何度もトップチームの練習に参加させて、その特徴を出せるようになっていきました。一番印象に残っているのは8月1日の千葉との練習試合で素晴らしいミドルシュートを決めまして、その前にもドリブルで3人を抜いてミドルシュートを放つ場面があり、それが決定打となりました。プロの世界において、可能性だけではなく、結果を残すことを私としては重要視しています。その前のトレーニングマッチでも点を取り始めていた中でプロ相手にどれぐらいできるのかというところで、彼自身が力強く力を示した試合だったと思っています。
ただ、やはり昇格というところがゴールではないですし、やはり水戸ホーリーホックの中心的な存在として、アカデミーの選手の憧れになってもらいたいと思います。厳しいプロの世界ではありますが、僕自身彼に期待していますし、強化部長という立場で最大限にサポートして、一日も早くプロのピッチで活躍して、中心選手として存在感を示して、世界に出ていけるような選手になってもらいたいと思います。なかなか本人と面と向かって言うことはないのですが、大きい夢を持って頑張っていってもらいたいと思います。」

○樹森大介ユース監督
「本日、中川洋介がトップに昇格したことを大変喜ばしく思っています。内定に至った経緯としましては、クラブのサポートと水戸啓明高校さんが日頃トップチームの練習に参加できる環境を作ってくれたことが大きく影響していると思います。ありがとうございます。その中で本人が努力して、こういう経緯に至ったと思っています。
3年前、中川選手に声をかけた時、はじめて「トップに本気で狙っていかないか」と声をかけた記憶があります。それまでトップに上げるためにウチに来てくれと誘うことはなかったのですが、洋介の時はコイツだったら行けるなと、可能性あるなと思って声をかけさせていただいたのを今でも鮮明に覚えています。その中で本人が努力をしてくれました。
まだまだトップに上がったら、レギュラーで中心選手でやれるかといったら足りないところだらけです。でも、彼にはドリブルとゴール前でのプレーという武器がある。そこは今の段階でもトップで通用すると思います。さらに磨いて、トップで中心選手として活躍できるたことを願って、今後もサポートをしていきたいと思っています。まだまだの選手ですが、いろんな人のサポートでここまで来ることができたことを感謝を述べさせていただき、挨拶を終わらせていただきます」

○中川洋介選手
「このたび、トップチームに昇格が内定したユースの中川です。トップチームに昇格するにあたって、自分の実力だけでなく、3年間指導してくれた樹森監督や、1年間自分をトップに上げるために努力してくれた西村強化部長の支えなどがあって、このような結果に至ったと思っています。水戸に来るにあたって、私立の高校に通って、寮生活を送るという負担がかかりながらも、気持ちよく送り出してくれた家族にも感謝の気持ちがあります。
そして、アカデミー代表として、このチームでトップチームに定着した選手がいないので、その1人目になれるように、責任をもって努力したいと思います。ユースとしても、22日にJユースカップの広島戦があります。まずは今年いっぱいはユースに専念したいと思っています。そして、来年は少しでも早くケーズデンキスタジアム水戸のピッチでプレーできるようになりたいと思います。応援よろしくお願いします」

質疑応答
Q.中川選手にお伺いしたいのですが、得意なプレーは?
中川「自分の武器はゴール前の仕掛けの部分だと思っています。前の選手である以上、点を取って結果で示していけるプレーを心がけていきたいと思います」

Q.どのような仕掛けをしていきたいですか?
中川「僕は左利きで、右サイドでプレーするのを得意としています。右サイドから中にカットインしていくプレーが得意です」

Q.プロの世界でやっていくことに対して覚悟を決めたのはいつ頃ですか?
中川「自分の中でユースに入ったころからプロサッカー選手になりたいと思いましたが、明確に意識したのは昨年の天皇杯で鹿島アントラーズとの試合でベンチ入りさせていただいた時です。その時、プロの試合の雰囲気を肌で感じることができました。そして、明確にここでプレーしたいと思ったことが大きな分岐点になったと思います」

Q.将来の夢は?
中川「まずはこのチームで活躍することが一つ目の目標です。大きな目標は日本を代表するような選手になりたいと思います」

Q.そのためにこれから必要なことは?
中川「自分は身長があまりないので、大きな選手に当たり負けないようなフィジカルをこれからつけないといけないと思っています」

Q.水戸でサッカーを続けてきて、水戸のサッカーの環境をどのように感じていますか?
中川「自分は寮生活をさせていただいて、プロの選手と一緒に生活して、見本になるような選手がたくさんいました。そういう選手と一緒に生活することで、どのような生活をしているのかを知ることができました。また、選手寮にはトレーニング用具もあるので、自分を鍛えるためにはとてもいい環境だったと思っています」

Q.目標にする選手は?
中川「水戸ホーリーホックの中では白井永地選手です。自分と同じタイミングで水戸に加入した選手で、3年前から一緒に寮生活を送っています。1、2年目は白井選手は試合に絡んでなかったのですが、とてもまじめで献身的に頑張っているのを見てきました。樹森監督も『白井選手は必ずどこかで活躍するときがくる』と言っていました。それで今年試合に出られるようになって、点を取れるようになった。それまで努力してきた姿を見ていたので、そういう選手が活躍できるんだなと知ることができたので、白井選手を目標としたいと思います」

Q.樹森監督に聞きたいのですが、3年前に声をかけて水戸ユースに加入させたとのことですが、どんなところに光るものを感じたのでしょうか?
樹森監督「彼をはじめてみたのは中学2年生で、『2年生だったら面白いな』と思ったのを覚えています。1年後に絶対にこの子を獲りたいという思いを抱きました。僕自身、ユースを率いて5年目になるのですが、他のJ1のチームと競争すると持っていかれてしまう。来てほしい選手が必ず来てくれるような環境ではありません。ただ、中川に関しては、本当に僕が欲しいと思った選手が来てくれたはじめてのケース。この選手をどうにかしてプロにしなければならないという使命感を持っていましたし、クラブも育成からトップに上げるという気持ちを強く持ってくれていた。1年生の時から2種登録をさせてくれて、いろんな経験をしてきたからこそ、こういう経緯に至ったと思っています。何がいいと言ったら難しいのですが、感覚的に武器が見えていた。全体的にレベルが高い選手ではなく、ドリブルと切れのところの武器でプロになれると思っていました」

Q.2年半どのような方針で指導をしてきましたか?
樹森監督「僕自身、引退してから2年間前橋商業高校で指導の経験を積ませていただきました。サッカーだけでなく、勉強も両立させないといけない。礼儀など社会性もつけていかないといけないという話を毎年選手たちに伝えています。そういう中で彼はサッカーだけでなく、いろんな面で一生懸命やってくれたことが今につながっている。サッカーに関しても、トップの環境で思いっきりプレーをしてくれた。そして、ユースで足りないところを埋めるために努力する姿を見てきました」

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