デイリーホーリーホック

【コメント】佐藤祥選手「前半戦のサッカーを思い出しても意味がない。あの時があったから、もう一段高いサッカーを見せられる。今に集中して戦いたい」(2017/11/8)※無料記事

【写真 水戸ホーリーホック】

Q.前節は粘り強く戦いながらも前半と後半のアディショナルタイムに失点して負けてしまいまいた。
「耐えられるところは耐えられていたと思いますが、失点の時間帯が悪かった。個人的なところで言うと、ああいう一つのクロスを上げさせないようにしないといけない。もっと厳しくいかないといけない。そういうところが課題ですね。長崎と何か大きな違いはなかったと思いますが、そういうちょっとしたところの差が順位に出ているんだと思います」

Q.相手がファンマに対してロングボールを蹴ってきました。
「相手は勢いがあるし、ずっと負けていない。受け身にならないようにしようと思いましたが、ウイングバックも高い位置を取ってきた。ユザくん(湯澤選手)を下げさせる割りきりも必要だと思います。あのまま無失点で前半を終えられればよかったのですが、あそこで失点してしまったことがすべてですね」

Q.チームとして受け身にならないようにするためにもっと前から守備をする意識が必要だったのでは?
「前半、このままではよくないと思ったので、自分がウイングバックを見て、シャドーも(センターバックとの)間に置きながら、ユザくんを下げさせないようにすることを意識するようにしました。ファンマが強くて、シャドーが入ってくるので、恐れてしまっていたところがありました。そういう戦い方も必要ですが、ユザくんを3バックのサイドの選手に当てられるようにしたかった。それができると、相手もいいボールを入れられなくなり、自分たちのよさを出せるようになった。でも、その時間帯が少なかった。とはいえ、割り切って守備をしても耐えられていれば問題なかった。だからこそ、あの失点が悔やまれます」

Q.後半は相手に引かれて攻めあぐねる展開が続きました。
「押し込んでいる状況の中、攻め方やリスク管理やクロスの上げ方など、まだまだだなと感じました。チームの特徴も個人の特徴も出すことができなかった。もっと自分のよさを出していけるようにしたいと思います」

Q.粘り強さを発揮することはできていると思いますが、もっと迫力のある守備をすることが水戸の強みだと思います。
「チームとしてアグレッシブに守備してゴール迫る迫力を出せていないとは感じています」

Q.原因は何だと思いますか?
「1つ1つ丁寧にプレーすることも大事だと思いますが、もっと大胆に行くところも必要だと感じています。当たり前のことをしっかりするのは当然として、セオリー通りにプレーしているだけでは勝つことはできない。1人1人がもっとレベルアップしないといけないと感じています」

Q.たとえば、湯澤選手を前に出したり、もう少しリスクを背負った判断も必要なのでは?
「クロスに対する守備に関しても、『やられない守備』ではなく、『ボールを奪う守備』をもっとできるようにしたい。あまり食いつきすぎるのはよくないのですが、食いついてボールを奪えれば、それはそれでいいので。高いレベルに行くためにはそういう判断が必要だと思います。それができないと我慢だけで終わってしまう。個人の成長が求められていると思っています。やられない守備はできるようになっていますが、もっと奪いに行く守備ができるようにならないといけない。そういうプレーこそが自分の武器。もう一度思い出さないといけないと思っています」

Q.次はホーム最終戦です。もう一度調子のよかった時のような勢いのあるサッカーをして勝ちたいですね。
「勝てれば、どんな内容でもいいと思っています。前半戦のサッカーを思い出しても意味がないと思っています。あの時があったから、もう一段高いサッカーを見せられると思っています。今に集中して戦いたいと思っています」

Q.勝ち点60という目標があります。
「昇格という目標はないですが、このチームで戦う責任がある。残り2試合でどれだけ成長できるかが大事だと思っています。絶対に尻つぼみで終わりたくない。個人としても課題を克服して、来シーズンに向けていいイメージで入っていけるようにしたい」

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