デイリーホーリーホック

【コメント】細川淳矢選手「前節の『判断』について反省している。だからこそ、今節は試合の流れを見て勝つプレーに徹する」(2017/11/10)※無料記事

【写真 水戸ホーリーホック】

Q.前節を振り返ってください。
「相手は徹底して勝ちに向かってのやるサッカーがはっきりしていた。それに対して、俺たちというか、自分の判断が勝つための選択じゃなかったなと。相手が蹴ってくる中で裏のボールの処理をした後、俺は絶対につないでいきたいと思っていました。でも、そこでことごとくつなげなくて、試合を持って行かれたと感じました。そこで自分もリズムを作れなくて、1試合を通していいパフォーマンスを出せなかった。相手は俺がつなぎに行ったボールを狙っていたわけで、そこにパワーを出そうとしているチームに対して、もう一つ裏を狙っていけばよかった。きれいなサッカーじゃないかもしれないけど。自分がもっとレベルを上げてしっかりつなげるようにするか、はっきり相手の力を出させない選択をするのか。そこの選択ミスでやられた試合だったと思っています」

Q.チームとしての判断ではなく、細川選手自身の判断?
「自分の成長のためというか、裏に蹴られてもマイボールにしたいという考えがありました。最初は裏に蹴っていいと言われていたのですが、相手がやってくることに対して『無駄だよ』と思わせたかった。全部処理して、全部マイボールにして、何もなかったような展開にしていきたかった。そういう試合の運びにしたかった。でも、それは間違っていたなと」

Q.トライすることは大事だと思いますが、やはり状況判断も重要だということですね。
「最初のところでリズムをつかめていないのに、つなごうとし過ぎてしまいました。そこは監督からも言われましたが、試合展開の中で判断してプレーしないといけなかった。リズムが出るまで一度前に蹴り続けて、そうなると相手はセカンドを狙えなくなる。そうすれば、つなぐスペースができる。『勝とう』とか『やりたい』という気持ちがよくない方向に行ってしまった試合でした。ただ、狙いを持って入った分、ミスを感じました。でも、また一つ学ぶことができたと思って、切り替えていきます」

Q.チームが成長するためにも個人が成長しないといけないという考えですよね。そのためのトライだった?
「ある程度、シーズンを通していろいろやってきて、もっとつなぎたいという思いがありました。跳ね返すばかりじゃなくて、というところは感じていました。ここ何試合かは『俺がいい』と思うプレーをイメージしたいと思っていました。ただ、それがチーム全体のイメージではなかったのかもしれない。勝つための選択をしていかないと、自分のプレー云々ではないと思います」

Q.そこを踏まえて、今節に向けて、どんな準備をしましたか?
「やりたいプレーも大事ですが、試合の流れを見て勝つプレーに徹する。そうする中で一つひとつのプレーに余裕が出てくる。そこからつなぐ選択に結び付けていけるようにしたいと思います」

Q.山形のイメージは?
「前線がミスマッチになっている。1トップに対して、2列目が縦横無尽に動いてくる。人を捕まえるのか、ゾーンで守るのかの判断も大事になる。4バックだとは思いますが、相手が3バックみたいなイメージで戦わないといけない。前からしっかりハメに行かせたい。ミスマッチだから、変に下がるようなことはしたくないと思います」

Q.長崎よりもパスをつないでくるイメージがあります。
「だからこそ、前から行きやすいと思います。ラインも高くして、コンパクトにできると思う。しっかり考えて、縦横無尽に動く前線の選手を捕まえていきたいと思います」

Q.ホーム最終戦ですが。
「センターバックがバタつかずにできればゲームは締まる。前節はあらためてそれを感じたので、チームのために、クラブのためにも、最終戦は絶対に勝たないといけない。しっかり戦いたいと思います」

Q.チームの目標として、勝ち点60というものを掲げています。
「勝ち点60はずっと狙ってきました。上位と近い順位にいることも大事。56が過去最高勝ち点という話も聞かされたので、意識をしないわけにはいかない。そのためにも目の前の試合を勝たないといけない。まず、山形戦で勝ち点3を取って、最終戦に臨みたいと思います」

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