デイリーホーリーホック

「パートナーと初の合同セミナーを開催!クラブや選手、パートナーの価値を高めるMAKE VALUE PROJECT」【HHレポート】※無料記事

【写真 米村優子】

異業種交流で互いの見識を広げる、クラブの新たなアプローチ

今年3月から始まった水戸ホーリーホック独自のプロジェクト「MAKE VALUE PROJECT(メイク・バリュー・プロジェクト)」。
毎回15名ほどの選手が毎週木曜午後の約1時間半、クラブスタッフ、栄養面やトレーニングの専門家、ビジネスマンなどが実施するセミナーなどを通じて、選手やクラブの価値を高めるための知識習得を試みています。
そして5月31日、プロジェクトが発足してから初となるクラブパートナー(スポンサー)との合同セミナーが水戸プラザホテルで開催されました。

コーディネーター役を務めた元水戸FW岡本達也さん【写真 米村優子】

プロジェクトを主導する強化チーム西村卓朗リーダー【写真 米村優子】

講師のミラクカンパニー株式会社・鵜川洋明社長【写真 米村優子】

ゴールドパートナー・水戸プラザホテルはキックオフパーティー「葵会」の会場であり、ピッチ看板スポンサーとして長年水戸を支援してくれている企業の一つ。
そんな水戸プラザホテルの運営会社である株式会社伊勢甚本社からは、新人社員24人が集まり、水戸はンドカ・ボニフェイス選手、安彦考真選手、永坂勇人選手、浜崎拓磨選手、冨田大介選手、田中恵太選手、船谷圭祐選手、平野佑一選手、長谷川凌選手、伊藤涼太郎選手、大原彰輝選手、佐藤祥選手の12人の選手とクラブスタッフ1人が参加しました。
伊勢甚本社人事総務部の田山安彦さんは「弊社では、人生を“想像”した上で、会社でのキャリアを“創造”するよう、繰り返して新人に教育をしております。サッカー選手と民間のサラリーマンである弊社社員が異業種交流をすることで、互いに刺激を受け、社員のさまざまな見識が広がることを期待しています」と狙いを語っていました。

【写真 米村優子】

今回、実施されたのは、昨年12月に日本プロサッカー選手会(Jリーグ選手会)で実施され、好評だったセミナー「Visionary Work Design(ビジョナリー・ワーク・デザイン)」。
キャリア支援、ブランドコンサルティング会社社長の鵜川洋明さんを講師に招き、人生や仕事でのビジョンの描き方、キャリアをどう自分でデザインするかなど、ワークショップ形式で実施しました。
まず伊勢甚社員2人とホーリーホック選手1人がグループとなり、自己紹介からスタート。
そしてガツガツ、ヒョイヒョイなどの擬音で自分らしさを表現する「あなたのスタイルをオノマトペ」、価値観、才能、情熱のカテゴリーから自分らしさを探り、グループから客観的な意見も聞く「3×3で自分を知る」、自分自身、チーム、地域や社会に対して「こうあったらいい」というビジョンを描く「3つのVision」という3つのテーマに取り組み、サッカー選手として、一個人としてのビジョンを探りました。
約2時間のセミナーで選手らは、グループの人らと活発な意見を交わし、他者の視点を参考にしながら自分の考えを引き出し、真剣な表情でシートに自分がどうありたいかを書き記していました。

【写真 米村優子】セミナーを終えて、浜崎選手は「率直に面白かったです。自分の事の思い描くことを人に伝える機会はあるようでなかなかない。すごくいい経験になったと思います」と改めて、サッカー選手としてあり方を考える時間となった様子。
昨年のJリーグ選手会で同じセミナーを受けた冨田選手は「再び自分がどういう人間なのか、自分の長所がどうチームに生かされているのか、とすごく考えさせられる時間となりました。その考えが昨年よりも自分の中でまとまっているなと実感しましたね。すごく意識して、常に自分を見つめることは大事。41歳となり、チームに貢献したいという思いがより強くなったと感じます。グループの人から『41歳になっても、まだ自分が定まっていないのか!?』という目で見られた場面もありましたが(笑)。若い頃から目標を持っていれば、逆算して今自分が何のためにこれをやっているのかと、よくわかるのではないかと思いました」とより自分やチームへの意識を明確にしたようでした。

【写真 米村優子】

プロジェクトを主導する強化チーム西村卓朗リーダーは「このようにパートナー様と一緒にセミナーを実施することで、人間関係の狭い世界で生きるサッカー選手にとって、日常以外にサッカー選手として表現できる場が得られますし、サポートしてくれる方々の想いや社会というものをリアルに知ることで、自分自身の世界や仕事に対しての使命感を広く深く掘り下げられると思っています。またパートナー様側にとって、異業種であるプロサッカー選手とのセミナーは、社員の方々にとっても新鮮で刺激のあるものになるでしょうし、クラブとして人材教育に貢献できるのも嬉しい所。今後も継続してパートナー様との合同セミナーを実施していきたいです」と語っていました。
クラブや選手、パートナーが互いに価値を高めて、成長していく。
クラブビジョンである「人が育ち、クラブが育ち、街が育つ」の実践を試みる、新たなアプローチが始まっています。

【写真 米村優子】

(米村優子)

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