J2第42節ツエーゲン金沢戦「巧みな崩しから同点ゴールも、さらなる上を目指すための宿題を見つめ直させられた敗戦」【レビュー】
金沢のマンツーマンディフェンスを打開した見事な先制点
金沢の守備のベースはマンツーマン。1人1人がマークにつく相手を決め、対峙する相手を潰しながらプレスをかけてくる。水戸はボールを支配しながらも、金沢の守備をなかなか打開できずにいた。しかし、37分、相手2トップとボランチにケアをされていた水戸のダブルボランチの間に左MFが落ちてきて、ビルドアップに加わった。木村のマークにつくのは金沢の右サイドバック。中盤の底まで落ちた木村へのマークが定まらず、破綻をきたした金沢の守備を翻弄するようにそこから華麗なパスワークを見せて攻撃を展開。そして、右サイドバックをつり出して空けたスペースに走り込んだ、この日左サイドバックとして先発した福井諒司へボールが送られる。フリーの状態でしっかりゴール前を見てからクロスを上げると、そこに走り込んだのは中盤の底まで落ちて攻撃の起点となった木村。ダイレクトで折り返しを合わせて、ゴールに叩き込んでみせた。相手の守備の狙いを巧みにいなして決めた見事なゴール。「狙い通りでした」と長谷部茂利監督は軽い笑みを見せた。
(残り 1473文字/全文: 2039文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ