デイリーホーリーホック

「青く染まる城里町の風景③水戸を歓迎したきのこ生産施設」【HHレポート】※無料記事

きのこはビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、低カロリー。健康管理に欠かせない食材の一つ.
【写真 米村優子】

町の会社として打算なしで応援、地域貢献を

アツマーレから約1.5km、旧山びこの郷の程近くにある七会きのこセンター。
創業は2008年。舞茸、椎茸、たもぎ茸、そして栄養価が高い希少な花びらたけなど菌床数35万床、年間45トンを生産するきのこ生産施設です。きのこはセンター内の直売所の他、城里町内では物産センター山桜、ホロルの湯、道の駅かつら、近隣の農産物直売所で販売。県内外の飲食店で使用され、ミシュラン2つ星を獲得した都内の人気店でも使われています。
同センターは今年1月からサポートカンパニーとなり、直売所には応援の証となるホーリー君のぬいぐるみやホーリーホックのポスターを掲示、駐車場にはのぼり旗を立て、アツマーレへ向けて毎日エールを送っています。

「せっかく素晴らしいクラブハウスが近所に出来て、ホーリーホックが来てくれた。城里町の会社として応援したいし、地域に貢献したいと思って」。
代表理事の中川幸雄さんは生まれも育ちも七会地区。元々スポーツをするのも観るのも好きで、自身も高校まで野球に熱中。社会人になってからはミニバスや野球の少年団の指導者として、地域の子どもたちとスポーツに励んでいました。
しかし七会地区は少子高齢化が進み、中川さんがコーチを務めていたスポーツ少年団も統廃合によって消滅。「このままだと七会地区に誰もいなくなってしまうのでは…」と落ち込む中、アツマーレがクラブハウスとなるという明るいニュースが舞い込んできました。
「ホーリーホックは鈴木隆行選手が来たのが印象に残っているぐらいで、あとはチーム名を知っている程度。まさかこんな近くにクラブハウスが出来るなんて思ってもみなかった。でもこうやって接点ができたので、打算なしでただ応援したい。今では試合結果をチェックするようになりましたよ」。

「きのこは体調や体重管理にピッタリ。ホーリーホックの選手やサポーターの皆さんにうちのきのこをどんどん食べてもらいたいですね」と中川さん
【写真 米村優子】

これまでのお客さんは県内外のリピーターやゴルフ客ばかり。しかし今はそこに水戸サポーターも加わるようになりました。
「少しずつですが、アツマーレの帰りに立ち寄ってくれるようになった。高齢の方も来てくれて、サポーターって年齢は関係ないんだなと関心しました」とプロサッカーの人気を肌で感じたようです。

七会地区でのホーリーホックの認知度は高くなったものの、「地元住民の食い付きがいまいち良くない」と中川さん。
「まだまだ余所者の意識があるのだと思う。ホーリーホック側から地域のイベントなどに参加して貰って、少しずつ交流を重ねていけば、一歩踏み込んで応援するようになるのではないでしょうか」と期待を語っています。

【写真 米村優子】

●七会きのこセンター
城里町小勝1560-6
TEL:0296-70-7088
9:00~17:00
年中無休(元旦のみ休業)

(米村優子)

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ