長谷部茂利監督「甲府さんの守備は堅いので、まずシュートを打つことが大事になる。その上で精度を求めたい」【コメント】※無料記事

2019年04月12日 10時45分　
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【写真　佐藤拓也】

Q.前節は悔しいドローとなりました。今日も逃げ切り策の確認を行っていました。
「前節の反省です（苦笑）」

Q.あらためて、あの失点の問題は何だったと思いますか？
「サッカーをいろんな形でやってきて、キャリアも含めて引き出しを持っている選手が集まれば、どんなシステムで結構すぐできるものなんですよ。そういう意味では、前節も含めて、このチームの選手たちは経験値が低いので、積み上げていかないといけないということを感じています。すぐに結果につながるかというところで、前節はつながらなかったということですね」

Q.システム変更に問題はなかったと思います。5バックにしてからの守備の狙いも悪くなかったように見えました。
「前節でいうと、徳島は河田選手を投入して3トップにしてくることは分かっていました。そして、最後パワープレーでヨルディ・バイス選手が上がってくることも予想していました。センターバック2人で高いボールを跳ね返すのは厳しいかなと思い、3バックの準備はしていました。そこで跳ね返しながら、時間を経過させていこうという狙いでした。4バックでもボランチがカバーしながらできることが理想ですね。でも、高さで勝負されると、なかなか対応は難しい。なので、前節は3バックにしました。でも、やられたのは低いボールでしたけど（苦笑）」

Q.その前にジョー選手がキープせずにクロスを上げてしまったり、全体的に時間を稼げないプレーが続きました。そういう積み重ねもあったのでは？
「そういうワンプレーワンプレーによって、流れを作ってしまうんですね。ジョーのプレーだけでなく、クリアを外に出せなかったプレーもありました。そういうプレーをしっかりできていれば、違う展開になったのかなとも思いますね」

Q.交代カードを1枚残しました。
「悪くなかったですから。失点の前も何回かクロスを上げられましたが、GKがキャッチしたり、センターバックが跳ね返したり、普通に守れていた。なので、バランスを崩すよりもそのままいこうという考えでした。本当に最後の1プレーだけでした」

Q.それまで流れの中でチャンスを作らせませんでした。
「背後を突かれそうな場面はありましたが、そこからは仕事をさせていなかった。相手のミスもありましたが、うまく対応できていたと思います。あの1回だけでしたね」

Q.負けずにそういう経験できたことをポジティブに捉えたいですね。
「うーん。でもね、あの時間帯の失点ですから。こらえてこらえて、1点を取ったわけですし。本当にもったいない引き分けでした」

Q.次は甲府との無敗対決です。甲府は前線に強力な選手を擁しています。
「おそらく試合では予想以上のパワーを感じると思います。コンビネーションもできあがっていたら、相当強いと思います。個人能力が高いですし、チームとしてグループの攻撃もできているように見えます。難しいことをするわけではありませんが、シンプルに攻撃を仕掛けてくる。その中でいくつか形があるので、封じないといけない。そして、試合なので、点を取らないと勝てない。甲府の5バックに対して、どこのチームもなかなか点を取れていない。堅いですよね」

Q.いかに点を取るかですね。
「とにかくシュートを打たないと点を取れない。ゴールに迫る意識を持たせるトレーニングを行いました。一番よくないのは相手の前でボールを回しているだけになってしまうこと。そこは多くのチームが陥ってしまっていますね。5バックのチームは自分たちが打つシュートも少ないですが、打たれるシュートも少ない。後ろに人数をかけているわけですから、当然ですよね。ゴールの近くにボールを入れさせない守備をしてきますから。ただ、甲府の場合は前からプレスもかけてくる。その辺のバランスがいいから、この結果が出ているんだと思います」

Q.今日の練習を見ると、木村選手や茂木選手など2列目の選手のシュート意識が高かったように感じました。
「2人とも元々技術のある選手。意識を持ってくれたら、シュートを打つことも打たせることもできると思います。次の試合はシュートを打たないまま攻撃が終わってしまう場面が出てくるかもしれない。それはもったいない。守備を崩さなくてもシュートは打てると思う。セカンドボールやこぼれ球など意図した形ではない形でゴールが生まれることもあると思う。それは逆も然りですね。甲府さんの守備は堅いので、まずシュートを打つことが大事になる。そして、ラストパスやドリブルやシュートやスルーパスの精度をいかに高めることができるか、意識してプレーできるかが大事だと思います。守備ではコンビネーションもあると思いますが、個のところが重要になる。甲府は上手な選手が多いので、しっかり対応しないといけない。前節はクロスを上げられて、目の前で合わせられて決められてしまった。同じことを繰り返さないようにしないといけない」