デイリーホーリーホック

本間幸司選手「もっともっとこのクラブを大きくしたい。だから、みんなと一緒に次のステージに進みたい」【コメント】※無料記事

【写真 佐藤拓也】

Q.リーグ最終節を迎えます。
「J1昇格の可能性を大いに残したまま最終節を迎えることとなりました。J1参入プレーオフに進出できれば、クラブ初のこと。本当は自力で進出を決められるチャンスがあったのですが、それを前節逃してしまった。それでもサッカーは何が起こるか分からない。特にJ2は最終節にドラマが起こるということを、僕は誰よりも長くこのリーグでプレーしているので知っています。なので、勝てば何かが起こると信じています。そのためにも勝つというミッションを必ずクリアしないといけない。感動的な雰囲気を多くのサポーターの方と味わうことができれば、幸せですね」

Q.前々節愛媛戦には1万人近い観客が来て、前節鹿児島には250人のサポーターがアウェイに足を運びました。
「すごいですよね。信じられないよね。昔、アウェイなんて2、3人しかいない時があったから。しかも、2、3人が一つの家族だったという(笑)。そんな状況もあったのに、今ではそれだけ多くの人が来てくれたということに驚きますよね。なので、サポーターのそういう思いを選手たちは感じていないわけではないと思いますけど、もっと感じていいと思うんですよ。もちろん、1人1人選手として考えるところもあると思うのですが、周りを見渡してみると、そこにいろんなヒントだったり、アイデアだったり、パワーになるものがあったりすると思うんですよ。なので、もっとそういう思いを感じてもらいたいですね」

Q.感慨深いものがありますね。
「まだJ1に昇格したわけではないので、夢がかなったわけではない。なので、まだそういう感情にはなっていません。ここ数年はプレーオフ進出を目標に掲げて、今まで近くまで行くことはできたけど、行けなかった。でも、そうやって戦ってきたことによって今がある。そして、こういう思いで最終節を迎えるのは僕たちだけでなく、クラブとしてはじめて。サポーターも含めて、感じるものがあると思うし、この経験を経て、さらにクラブ力は上がっていくと思う。プレーオフに進出した時にまた違う感情を抱くことができると思うので、必ずそこに行きたい。もっともっとこのクラブを大きくしていきたいと思っているので、そのためにも次のステージに進みたい。サポーターも『水戸に関わるすべての人の力で次のステージへ』という横断幕を出してくれていますよね。本当にいい言葉だと思うんですよ。僕らだけでは厳しいので、みんなの力で進みたい。『みんな』ということに関して、愛媛戦であれだけ多くの観客が来てくれた。今までたくさんお客さんが入る試合は相手サポーターも多かったのですが、愛媛戦は水戸を応援する人がほとんどだった。そういうチャレンジをして1万人近くの観客を集めたことはクラブとしての大きな一歩だったと思うし、努力が実ったと思います。みんなと一緒に次のステージに行って、今まで感じたことのない空気感を一緒に味わいたいと思います。そのチャンスがあるので、必ずつかみたい。自力とか他力とか関係なく、目の前の試合に勝つだけ。僕らはずっとそういう意識で戦ってきた。なので、次も変わらない。シーズン最終節をホームで戦えるのも久しぶり。ホーム最終戦というだけで、感謝の思いだったり、いろんな思いがこみ上げてくる特別な試合になる。今回はそれにプラスして、大きなものを勝ち取れるチャンスがあるので、『みんな』でいいゲームにしたい」

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