デイリーホーリーホック

「初代応援ソングアーティスト・えこさんが『走れ☆ホーリーホック!』を熱唱!KSスタでの初ライブ開催」【HHレポート】※無料記事

【写真 米村優子】

水戸ホーリーホックのアンセムソング「走れ☆ホーリーホック!」を歌うシンガーソングライターのえこさんが11月24日、ホーム最終戦に来場。KSスタでの初ライブを開催し、試合直前の会場を盛り上げました。

えこさんは1973年日立市生まれ。4歳から大学時代までクラシックピアノを学び、20歳頃からオリジナル曲でのライブ活動を開始。2003年にファーストアルバム「話のつづき」を皮切りに、これまで3枚のアルバムをリリース。現在は育休中ですが、それ以前は音楽療法士、CMソングの制作やナレーター、ラジオ番組のDJ、地元情報誌でのエッセイの連載など、多方面で活躍していた茨城が誇るアーティストです。
2005年に発表した「走れ☆ホーリーホック!」は、吹奏楽の広がりのあるサウンドに乗せたポップなメロディー、クラブの夢や未来を応援する歌詞に背中を押されるホーム戦の定番曲。他クラブのサポーターからのネット注文も相次ぎ、「洗脳ソング」として知られる水戸の初代公式応援ソングです。

そのイントロが流れると、「おぉー!」と歓声が湧き上がり、観客のテンションは一気に上昇。サポーターの中には、ガッツポーズを掲げながら、共に歌い上げる人も。
「おかえりー!」と歓迎する声が飛び交う中、えこさんは「うっかり笠松(運動公園)に行っちゃいそうでした」と笑いを誘い、MCタイムへ。
「この曲を覚えていてくれて、とっても嬉しく思っています。私が子育てをしている間、皆さんはここまでチームを育てていらっしゃったんですね」と感慨深そうに語りながら、曲の制作秘話を披露。
水戸市内でのライブ後、当時の水戸の広報から応援歌の制作を突然依頼され、戸惑いながらも完成させたことを振り返っていました。
「この曲を聴いて、私に頼もうと思っていただけたのでは」という「世界地図」、花の名前が続く歌詞の一部を「ホーリーホック」とアレンジした2曲をキーボードで弾き語りした後は、KSスタならではのスペシャルコラボが実現。
同じく公式応援ソングを歌う宇宙まおさんと磯山純さんがステージに登場し、3人で「走れ☆ホーリーホック!」を熱唱すると、観客のボルテージは急上昇。
宇宙さんと磯山さんも一つ一つの歌詞にリスペクトを添えて丁寧に歌い上げると、観客らは手拍子で盛り上げ、会場はまさに一体感に包まれていました。

【写真 米村優子】

ライブ後、「子育てに追われている中で、しばらく水戸ホーリーホックから遠ざかっていましたが、今は昇格争いをしているなんて、『えっ!まさか!』と正直思いました。廃校を利用したクラブハウスのアイデアが注目され、他クラブや選手からも一目置かれる存在にもなっていることに感動しました。そして、今日は人の多さやスタジアムの雰囲気に圧倒されましたね」と率直な感想を語ったえこさん。
「走れ☆ホーリーホック!」が発表された14年前は、まだ固定の練習場やクラブハウスがなく、フロントの組織体制も不十分だった不遇の時代。
実は選手というよりも、長い間辛酸をなめていたチームを応援している人々、フロントスタッフへ向けた応援歌だったそうです。
「未だにカラオケで歌ってくださる方もいて、水戸サポーターの皆さんが自分たちの応援歌として育ててくださった曲。14年という月日を経て、一人ひとりの心がこの曲を完成に導いてくださったのだと思っています」と感無量の様子でした。

来年から徐々に音楽活動を再始動するというえこさん。
「格段にチームの力はアップしているので、今後にも期待しています。またスタジアムでサポーターの皆さんとご一緒できたら嬉しいです」とスタジアムライブへの意欲も覗かせていました。
「今日のゴールで 明日のみんなを世界へ連れてく」。
このフレーズが現実となるその日まで、これからもホーリーホックへ歌声のエールを贈ってくれることでしょう。

【写真 米村優子】

(米村優子)

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