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「水戸ユース、悲願のプリンスリーグ参入ならず。昌平高校に1-4で敗戦」【育成NOW】※無料記事

【写真 米村優子】

高円宮杯U-18プリンスリーグ関東プレーオフ参入1回戦が12月22日、鹿嶋市大字神向寺の卜伝の郷運動公園で開催され、水戸ユースは埼玉県代表・昌平高校に1-4で敗れ、悲願のプリンスリーグ参入を逃しました。

【写真 米村優子】

今季の県リーグ1部で圧勝し、2年振りにプリンスリーグ関東への挑戦権を獲得した水戸ユース。
しかしプリンスリーグ関東に昇格できるのは、都県リーグの王者8チーム中、たったの2チームのみ。
選手権常連校やJクラブの下部組織といった強豪チームがしのぎを削る中、水戸ユースは難攻不落のトーナメント戦に挑みました。

【写真 米村優子】

水戸ユースの初戦は、今年の選手権の切符を既に手中に収めている昌平高校。
樹森大介監督が体調不良で不在というイレギュラーな状況の中で、難敵との一戦を迎えました。
序盤からストロングである左サイドから攻撃で果敢に攻め立て、リズムを生み出した水戸ユースですが、開始10分に失点すると勢いがストップ。
精度の高いパスサッカーを展開する昌平に守備を強いられ、31分にも追加点を与えてしまいます。
水戸ユースはトップ昇格が決定しているMF平田海斗選手を中心にカウンターで応戦しますが、相手の最終ラインがシャットアウト。
しかし前半AT1分、平田選手が放ったコーナーキックに甲高柊汰選手が合わせて1点を返し、逆転ムードが漂う中、前半を1-2で折り返します。

【写真 米村優子】

続く後半、追加点が欲しい水戸ユースは1年生のDF太田慈選手をサイドバックに投入。平田選手をサイドハーフに起用し、攻勢を強めます。
良好な流れで入りましたが、51分に3失点目を喫すると、水戸ユースにミスが散見。
前掛かりになった78分にはダメ押しの4点目を奪われる事態に。
水戸ユースは攻撃的な選手を次々と投入し、最後まで粘り強さを見せたものの、昌平のパスワークを崩せず、1-4と大差をつけられたまま試合終了となりました。
監督代行の鈴木力也コーチは「一瞬の隙きを突かれましたが、そこはチーム力の差。選手たちは全力でやってくれたし、積み上げたものを出そうとしていました。先に繋がる試合だったと思いますが、もっと高い基準でやらなければいけない」と振り返りました。
手塚文登キャプテンは「最後みんなで笑って引退するという目標が達成できなかったのが悲しいです。その想いは後輩たちに託したいと思います」と悔しさを滲ませ、平田選手は「理想の形で得点できたのは良かったですが、後輩たちをプリンスの舞台に連れていけなくて申し訳ないです。また県リーグで優勝して、水戸ユースをプリンスに上げて欲しいと思います」と涙ながら後身へエールを贈っていました。

【写真 米村優子】

今季、台風の影響で練習場が使用できなくなるなどのトラブルを乗り越え、日本クラブユース選手権U-18大会全国初出場の快挙を達成するなど、トップチームと同様にこれまでの歴史を塗り替え、着実に成長を遂げている水戸ユース。
今回の経験が次世代のチームに引き継がれ、やがて勝者のメンタリティーを育み、いつの日か再びプリンスリーグ関東昇格を達成してくれることでしょう!

【写真 米村優子】

コメント
○鈴木力也コーチ

Q.試合を振り返って下さい。
「向こうのチームの個の力が強いのは分かっていましたが、その中でこれまで積み上げて来たものを出せるかという所でした。選手たちは全力でやってくれましたし、積み上げたものを出そうとしていましたので、そこに関しては良かったです。ただもっと高い基準でやらなければいけない。それは選手たちも勉強できたでしょうし、先に繋がる試合だったと思います。もちろん悔しい結果でしたが、たくさんのサポーターの方々が応援に来てくださいました。皆さんのお陰で僕らがプレー出来ていることに非常に感謝しています」

Q.相手の11番(FW小見洋太選手)のスピードを警戒していたと思いますが、対応し切れない場面もあったと思います。
「形としては前半に風上を取りたかったのです。2年前のプレーオフ参入戦・日本航空戦は入りの所で押し込まれたので、そこは注意していました。一瞬の隙き、単純な隙きかもしれませんが、それはチーム力の差。隙きを突くか突かないか、隙きを生むか生まないかも含めて、僕らがまだ足りなかった部分だと思います」

Q.前半は2点失いながらも1点を返しましたし、良さも出せていたと思います。
「選手たちも『全然やれるぞ!』と声が出ていましたし、プレッシングの所、気持ちの所はすごくポジティブな雰囲気が広がって、これまでの試合の中で一番まとまろうとしていたと思います。だからこそ、最初や2失点目は注意していた。でもそこは相手も見逃してくれなかったなと思います」

Q.後半は前掛かりになり、攻める姿勢を最初から出していきました。
「選手交代を使いながら、点を取るしかない状況でした。中盤のギャップの所でもっとボールを引き出せればと、メンバーを変えながらやったのですが、逆に警戒した所で3失点目をして、そこがターニングポイントになってしまったかなと思います」

Q.前半左サイドから責められていただけに、更に平田選手を前にしてそこを活かそうとしていました。
「平田に関しては中盤が適正のポジションなので、そこでボールを受けて逆サイドの選手といい距離感でやれればいいと思っていたのですが、そこの所で違いを出せませんでした。相手もすごく集中してやっていましたし、昌平はいいチームでした」

Q.参入戦の難しさ、壁の高さを改めて感じた試合でした。
「2年前の参入戦を今の3年生は体験しているので、そこの重要性に関しては充分認識して取り組んでいましたが、やはり一発勝負だから難しいというか、積み上げてきたものなのだと思います。僕らも全力でいい準備をしてきたつもりですが、相手のあるスポーツなので、相手がよりいい準備をして積み上げてきたのだと思います。そこの基準で僕らはまた取り組んでいかねばなりません」

Q.今年は台風の影響でグラウンドが使用不可能になったりした中で、そこを乗り越え県リーグで優勝し、この場に立てたという成長、逞しさを身につけたと思います。
「改めて、色んな人々に支えられて僕らはサッカーを出来ているんだなと感じました。Jユースも色んな変更点があった中だったり、今回も土日の活動ができない中で、他のカテゴリーが協力してくれたり、色んな人に支えられてプレーができていると選手らも実感していました。難しい部分もありましたが、与えられた所でしかできないので、感謝しながら全力で選手たちはやっていたと思います」

Q.夏には横浜FMや鳥栖と対戦したり、本日の昌平高校など、全国トップレベルのチームと対戦しました。
「通用した部分もあったのですが、やはり最後の個の所、積極的に受ける自信、攻める、守れる自信が大事。まだうちの選手は躊躇があったり、自信がなかったのかなと思います。その自信は日頃の練習でどれだけ高いものを求めているか。選手たちが夏の戦いでその基準を知っていましたが、まだ足りない。日頃のトレーニングからここを意識しながら、どれだけ積み上げられるかだと思います。ただ選手たちはよくやってくれたと思います」

Q.トップチームに昇格する平田選手の本日の評価は?
「どんどんアグレッシブに仕掛けていける選手。守備の所は課題ではあったのですが、今日はそういう所も献身的にハードワーク、プレスバック、守備対応もしていましたし、選手としてここ一年、成長していると思います。ただプロで通用していくためには、特に攻撃の部分、最後のボックス付近で違いが出せなければいけない。もちろんコーナーキックでいいボールを供給して得点に繋がった所は彼のストロングです。流れのプレーの中でシュート、クロスの所でその前の所でいいプレーをしてくれていた。これからプロで通用するためには最後の質を上げていかなければいけないと今日の試合を見て感じました」

○手塚文登キャプテン

【写真 米村優子】

Q.プリンスリーグ参入は叶いませんでした。
「非常に悔しいです」

Q.昌平高校戦はどのように挑もうとプランを立てていましたか?
「相手は前に上手い人が多いので、守備で耐えながら獲ったボールを縦に速い攻撃でカウンターのチャンスを掴むプランがありました」

Q.序盤は流れを掴みましたが、失点後にリズムを崩しました。
「相手の11番(FW小見洋太選手)が裏の駆け引きをしてくると警戒していた中、一瞬の隙きでやられてしまった。そこから崩れてしまいました」

Q.想定よりも相手のパスワークが速かった?
「はい。守備で押し込まれて、それで攻撃にパワーを使えなかった。守備にかける時間が多くて、前に出ていけなかったです」

Q.前半終盤で1点を返し、いい流れで後半に入れました。
「後半の入りもこちらが握っていましたが、一瞬の隙きでやられてしまった。1個の決める力に大きな差を感じました」

Q.1-4と大差をつけられての敗戦でした。
「もっといい形で攻撃ができれば良かったです」

Q.プリンスリーグ参入は後輩たちに託すことになります。
「この想いを忘れず、一年間練習からやっていって欲しいです」

Q.ユース出身の大原選手が「ユース全体のレベルが上がっている」と評していました。
「やれなくなかったと思います。自信もあった。でも昌平さんが一枚上手だったと感じています」

Q.どんなシーズンでしたか?
「クラブユースで全国に出たり、歴史を変えられた部分もあって良かったですが、最後みんなで笑って引退するという目標が達成できなかったのが悲しいです。その想いは後輩たちに託したいと思います。個性豊かで一人ひとりの世界感のあるメンバーで、最初はまとまるのが難しかったですが、いい形で最後はまとまれたと思います。たくさんのサポーターが来てくれて、応援してくれる方々が多かったのに申し訳ないです」

○平田海斗選手

【写真 米村優子】

Q.残念な結果となりました。
「自分たちの形が最初はできていたのですが、相手の11番(FW小見洋太選手)の背後の動きに注意しようとしていたのですが、そこで1失点してしまった。注意不足だったと思います」

Q.失点でリズムを崩してしまった?
「そうですね」

Q.試合前のプランは?
「自分たちのこれまでのプレーをすれば勝てるだろうと、いつも通り守備から貫こうとしていました」

Q.前半2点ビハインドの中、AT中に平田選手のコーナーキックから1点を返しました。
「相手もそこまで身長が高くなくて、GKもそれ程背が高くなかった。キーパーの所に入ってくれれば早いボールで自分が蹴ると伝えていた。理想の得点の入れ方でした」

Q.いい流れで前半を終えて、後半はどのように巻き返そうとしていましたか?
「風上ということもあって、自分がサイドバックからハーフに上がって、点を取りに行こうとしていました。自分の代わりに1年生がサイドバックに入ったのですが、少し守備が軽くなってしまいました」

Q.想定と実際の相手の違いはありましたか?
「予想通りでした。今までやったことのない相手だったので、最初は難しかったです」

Q.今季はどんなシーズンでしたか?
「チームメイトは自己中なメンバーではあるのですが、みんな付いて来てくれた。いい仲間でした。個人的には徐々に調子を上げて、トップ昇格も決まりました。期待されていましたが、自分がもっとやれればプレーオフ参入戦も勝てたのではないかと思います」

Q.この悔しさを来季プロの世界でぶつけることになります。
「ユース出身の選手が試合に出られていない中で、中川洋介さんも契約満了になってしまった。自分がユースの最高傑作になれるようにやっていきたいと思います」

Q.後輩たちにはどんな想いを託したいですか?
「プリンスの舞台に連れていけなくて申し訳ないですが、また県リーグで優勝して、水戸ユースをプリンスに上げて欲しいと思います」

〇菊池柊太選手

【写真 米村優子】

Q.残念な試合になってしまいました。
「4失点したことが一番悔しくて、ふがいない形で終わったことに悔いを感じています。この悔しさを次に生かせるようにしたいと思っています」

Q.先制点が痛かったと思います。相手の11番のスピードを警戒していたと思いますが。
「試合前から警戒をしていました。それなのに、あの場面はそこをアラートにしていなかった自分の軽率さが原因だったと思います」

Q.先に2失点してしまいましたが、それでも前半は水戸らしいサッカーも見せられていたと思います。
「前半は全然慌てていませんでした。自分たちのサッカーができていましたし、『やれるぞ』と鼓舞しあうことができていました。でも、後半になって点を取りに行った中で焦りが出て、自分たちのチームスタイルを崩してしまった。そこでリズムが狂ってしまいました」

Q.悔しい思いをした2年前のリベンジを期して挑んだ一戦だったと思います。その中であらためて一発勝負の厳しさを感じたのでは?
「参入戦の借りは参入戦でしか返せないと思っていたので、2年前の借りを返したかったですけど、それができなくて……後輩たちには来年県リーグを制して、参入戦で借りを返してもらいたいと思います」

Q.今年は練習場のホーリーピッチが水害で水没するなど環境面に苦しみながらも県リーグを制して、この舞台にたどり着くことができました。この歩みによって、たくましさを身に着けたのでは?
「ホーリーピッチが使えなくなった影響は大きかったと思います。グラウンドを使えない日が結構あったのですが、そういう状況でもチーム一丸となって練習に励むことができていたと思います。逆に今までの環境のありがたみを感じることができました。感謝の気持ちを持って日々のトレーニングに取り組むことができました」

Q.本日の昌平高校や横浜FMユース、鳥栖ユースといった全国の強豪と対戦できた経験は今後の糧になるのでは?
「そういう経験を多くしてきたことは大きいと思います。でも、全国レベルのチームと対戦して感じた力の差を埋めるための努力が足りなかったと思っています。力の差を感じただけになってしまったところがある。その経験を生かすための取り組みが足りなかったように感じています。それが今日の結果につながったと思います」

Q.菊池選手は高校卒業後大学に進学されますが、今後の目標は?
「大学1年から特別指定選手に登録してもらえるような活躍をして、また水戸のエンブレムをつけてプレーできるように頑張りたいと思います」

○大原彰輝選手(トップチーム)

【写真 米村優子】

Q.残念な結果となりましたが、後輩たちの戦いぶりを見ていかがでしたか?
「僕もユース時代、同じプレーオフ参入の舞台に立って、雰囲気を味わったので、後輩たちの気持ちも分かりますし、ここでしか味わえない空気感はいい経験になる。これからのサッカー人生に大きな影響を与えると思います。勝てなかったですが、各個人で感じたものもあるでしょうし、それをいかに今後のサッカー人生に活かせるかは彼ら次第。自分もあの悔しさを忘れていない。これからも頑張って欲しいです」

Q.試合全体を振り返って下さい。
「最初10分ぐらいは勢いがあって、行けるのかなと思いましたが、そこからカウンターで失点してからリズムを崩してしまった。そのまま相手の流れで終わってしまった印象。全体的に見ると、自分たちの代にはなかった崩し方があったり、観客側で見ていてとても面白かったです。自分たちが3年だった頃の1年生じゃないな、成長したなと感じました。勝って欲しかったですね」

Q.ユース自体のレベルが上がっていると感じていますか?
「はい。自分たちの頃より全然上手いと思います。1、2年生でこのプレーオフ参入を経験した子は自分たちの代で糧にして、後輩たちに還元できるように練習から取り組めれば、来年こそ参入を達成できるのではないかと期待しています」

Q.来年トップチームに加入する平田海斗選手が攻守に渡って活躍しました。
「1、2年の頃の平田のプレーをあまり知りませんが、スピード感が増して活躍できるんじゃないかなと思いました。負けてられないなと思います」

Q.来季へ向けて刺激を受けたのでは?
「かなり刺激を受けました。後輩たちに感謝ですね」

(米村優子)

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