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デイリーホーリーホック

「[HOLY SPONSORS]第36回・株式会社小野写真館『互いに感動体験を生み出す企業を目指して』」【HHレポート】※無料記事

【写真 米村優子】

水戸ホーリーホックを支えてくれるスポンサーさんにお話を聞く企画「HOLY SPONSORS」。第36回目にレポートさせていただいたのは、ゴールドパートナーとしてピッチ看板スポンサー、サンクスマッチスポンサー、その他様々なコラボ企画を実施・予定している「株式会社小野写真館」です。どのような思いを抱いて水戸のスポンサーとなり、その活動を続けているのか、株式会社小野写真館・小野哲人代表取締役にインタビューした模様をお伝えします。

ゴールドパートナー
株式会社小野写真館 代表取締役 小野哲人さん

二人の社長、高校の同級生の存在。偶然重なった縁とタイミング

世界に「笑顔」「幸せ」「感動」を連鎖させる。写真を中心に「感動体験」を生み出し、広めていく。
小野写真館は、それらをビジョンに運営している会社です。
当社は元々、私の両親が茨城県ひたちなか市で創業した街の写真屋さんでした。私が30歳の頃に家業を継ぎ、それから写真館の中にあったウェディングや振袖レンタルのビジネスを別事業として立ち上げました。今ではひたちなかだけでなく、水戸、日立、つくば、龍ケ崎、神奈川県の横浜、川崎で6店舗、東京の二子玉川に1店舗、千葉にも1店舗を出店し、全部で20店舗の多店舗展開をしています。
フォトスタジオ、結婚式を含めたブライダルプロデュース、振袖のレンタル、フリーペーパーの発刊など多面的な事業をしていますので、小野写真館という名前だけでは伝わらないような会社になってきましたが、今後も写真を核にした「写真×多種多様な領域」で限界を定めず、新規事業を生み出そうと試みています。

スポンサー契約の経緯としましては、色々な縁やタイミングが偶然重なったことがきっかけでした。
まず、沼田邦郎社長のことは以前から存じ上げていて、人間性が素晴らしく、尊敬すべき方なので、いつかホーリーホックに関わりたいと考えていました。
そして同じく尊敬する株式会社ユーゴーの沼崎周平代表取締役から、「スポーツチームのスポンサーはすごくやりがいがあって、世の中のためにもなる。小野君に向いているよ」と前々から勧められていたんです。
ユーゴーの沼崎社長はホーリーホックだけでなく、バスケや野球などたくさんのスポーツを支援している。ここ数年、そのスポンサーゲームに招待していただいて、スポーツチームのスポンサーをしたい想いが徐々に高まっていました。
しかし、当社は中小ベンチャーとして怒涛の勢いで事業展開をしていたので、なかなかスポーツチームへ投資する余裕がなく、一歩踏み出せずにいました。
そんな中、偶然にも高校時代の同級生である小島(耕)が、ホーリーホックの取締役に就任したのです。
ホーリーホックのパートナー企業である国際ロジテック株式会社(篠田吉孝社長)や株式会社オスク(大野剛社長)の社長も高校の同級生。こういう縁って、非常に嬉しい。
それで、小島に「一度会おう」と軽く誘って、昨年の春頃に新横浜の店舗でざっくばらんに話をしたんです。
その直後、「高校の同級生がホーリーホックの役員をやるんだったら、支援しない理由はないよな」とスポンサー契約を決めました。
好きな言葉の一つが、ジャイアントキリング。
ホーリーホックはJリーグの中で一番予算が低いクラブですが、J2のトップ争いをしている。
小野写真館は小さな1店舗からスタートし、お金がない中、多額の借金を抱えながらビジネスを展開してきました。Jリーグで言えばJ1クラスのブライダル業界や振袖業界に、単なる一写真屋がチャレンジしていくのと同じ。
当社はまだやりたいことの10、20%程しか叶っていませんが、ホーリーホックの面白さも大変さも全部理解できますし、J1、アジア、世界を目指していく姿は、当社とイコールになれたのです。
当社は写真を通じて「感動体験」を目指している。サッカーも熱くなって、「感動体験」ができる。ジャンルは違えども、その「感動体験」は似ていると思いました。
いい意味で、互い成長途上で、それぞれの世界でジャイアントキリングを仕掛けている。
今ここで、ホーリーホックに賛同することは、小野写真館にとってもプラスになると思ったのです。

サンクスマッチで社員と一緒に「感動体験」を

私がホーリーホックのパートナー契約の中で、大本命としていたサンクスマッチ(3月18日ヴァンフォーレ甲府戦)が、残念ながら延期となってしまいました。
これを企画した一番の理由は、社員と一緒に「感動体験」を味わう。それに尽きます。
普通、多くの来場者が来る土日開催で、相手チームが元J1とか、優勝争いしている試合をサンクスマッチの日にした方が、ビジネス的には価値が高いじゃないですか?
サービス業である当社は、火曜日と水曜日が休日。社員が来られる日を担当することが第一条件でした。
最初から平日の試合をターゲットにして、サンクスマッチをやりたいと手を上げていたのです。
もちろん当日は写真関連の企画もやりますが、一番はシンプルに社員、その家族を引き連れて、みんなで「感動体験」をすること。
私達は「感動体験」をプロデュースする側ですが、スタジアムに行けばそれを味わえる側になれるからです。

会社がそのゲームの冠になって、社員の方や家族、パートナー企業が楽しんで応援する。ユーゴーさんのスポンサーゲームに行かせていただいた時、心が震えたんですよ。
それにユーゴーさんはスポンサーを長く続けているからこそ、お客様に知られる存在になっている。ユーゴーの沼崎社長のお陰で、スポンサーとはこんなにも価値あるものなのだと、肌で実感させて貰いました。
当社は8割以上が女性スタッフ。「サッカーなんて…」と感じている社員もいるかもしれないと思いました。
そこで、今年の全社会議に小島やスタッフを呼んで、ホーリーホックのビジョンを紹介したり、小島と僕で座談会をやって、クラブのことを知って貰う機会を作ったんです。そうしたら「試合を観たい」という声が多く出て、一安心しました。
初めて会社のピッチ看板が立てかけられた時は、感動して泣いてしまいました。
サンクスマッチをやって、社員みんなで一緒に観戦したら、もっと感動するだろうし、楽しいだろうなと思うんです。個人としても会社としても、それが年に一度の楽しみになれば、すごくいい。
ホーリーホックとの関係性を高めて、弊社の社員、お客様、水戸サポーターなど、みんながオールウィンになるようにしていきたいです。

サッカーって、自分事で見ると喜怒哀楽の度合いが違う。
今回の新型コロナの一件で、人がいるオフラインの場での価値が上がると思うんです。
働き方がBtoBになる程、人が感動を与える。そういう呼び戻しがあるはずです。
当社とホーリーホックがやりたいことは「感動体験」を生み出すこと。それを真摯に取り組んでいきたいです。
いつか必ずサンクスマッチをやるので、皆さんに心待ちにして貰いたいと思っています。

チャットワークを活用して即決定。続々とコラボ企画を発表

現在、Instagramを活用した「わたしたちの水戸ホーリーホックフォトコンテスト」を実施したり、ホーリーホックサポーター向けの撮影プランを企画していますが、今後も面白いコラボレーションを続々と予定しています。
サンクスマッチ当日もそうですが、既に写真の一部が公開されている「二十歳振袖館Az(アズ)」とのコラボで、若手選手の方々を袴姿で撮影させて貰いました。これはいずれ、サポーターの皆さんが一生手元に置いておきたくなるような形にしてお届けしたいと思っています。
例えば売上金の一部を強化費にするような、ホーリーホックと提携したプランも作りたいですね。ジューンブライドの頃にはサプライズ企画も用意していますので、発表まで今しばらくお待ち下さい。

こんな風に多種多様な企画を進められているのは、ホーリーホック側とのビジネススタイルの相性が良いから。
我々のようなベンチャーが上に行くには、スピードは必要不可欠。
互いに身一つですし、既に知っている相手同士。本当に必要な時だけリアルに会って、その他の杓子定規の挨拶とかは一切ありません。
チャットワークを使って、決裁権者である僕と小島のいる所で、双方の社員のやり取りが可視化される。プロジェクト毎にグループがあって、決断が爆速なんです。
もちろん全てのパートナーさんがこのやり方をしている訳ではないと思いますが、当社はたまたまビジネスチャットを導入していたので、ホーリーホック側も対応しやすかったのではないかと思います。
フロントスタッフは対応が素早いし、企画に喜んで乗ってくれる。やらない理由よりも、やる理由を考える会社なんですよ。
当社も社員からたくさん企画案が上がっていて、眞田君(営業チーム担当・眞田光一郎さん)や小島にどんどんぶつけている。
ホーリーホックは「うちのブランドをどんどん使って欲しい」「法的におかしくない面白いことは積極的にやろう!」というスタンスなので非常にやりやすい。
そういう点でも馬が合うし、いい意味で軽くやれるんです。非常にフラットな関係性を築き上げていますよ。

インプレッションが10倍。「#水戸ホーリーホック」の拡散力

スポンサードの費用対効果は、見えない部分も含めて、使った以上の価値が生み出せると感じています。
当社はB to Cの商売なので、特に驚いたのがSNSでの反響でした。
昨年、猛威を振るった台風19号の被災時、ホーリーホックのスポンサー契約を結んだことをただ単に報告するつもりで、私個人のTwitterでつぶやいたんです。
そしたら「こんな大変な時に、スポンサーになっていただいて有難うございます」と多くのサポーターの方がコメントしてくれて、何十リツイートといいねが付いた。個人のTwitterではそんなに反響があったのは初めてのことでした。
私は元球児で巨人のファンでもありますが、どこがスポンサーをしているなんて見ていないし、知らない。スポンサーに感謝したことなんて一度もないんです。それなのに、ホーリーホックのサポーターは全く逆でした。
クラブの懐事情を重々承知していることもあるのでしょうが、感謝の言葉までいただいて、「こりゃ、やりがいあるな」と初日から感動したのです。
ホーリーホックはおらが街クラブとして愛されていて、私達の既存のお客様の中にサポーターがたくさんいる事にも気付かされました。
当社は店舗が20あって、ソーシャルアカウントが30ぐらいあります。その店舗毎にホーリーホックのタグを使えるのですが、投稿する度にどんどん多方面へ拡散されていく。
「#水戸ホーリーホック」をつけるだけで、インプレッションは以前に比べて10倍にもなりました。
正直、SNSだけでも、スポンサーになった価値があると驚きました。当社はホーリーホックを200%使い倒していますね。
経営者仲間にはそのような実体験を踏まえながら、ホーリーホックのスポンサーになる価値を伝えています。

金も人もない中でのジャイアントキリング。それはフロントとGMの力

ホーリーホックは沼田社長に守られている。
最後は全て社長が責任を取る覚悟をされているから、みんなが伸び伸びとやれていると感じています。
小島は先陣を切って、ビジネスをガンガン回している。その下に専門性の高い優秀なスタッフが入ってきて、参考にしたくなる程、非常にいい組織になっている。
こちらもお客様からいただいた大事な資金をホーリーホックに投資しています。ですので、注意深くクラブのことを見ていますが、「もっと早くパートナーになっておけば良かった」と思うぐらいです。

中長期で見ると、フロントの強化は非常に大きい。
今のホーリーホックの強さは、私が心から尊敬する西村卓朗GMの功績。
西村さんは元Jリーガーですから、独自セミナーの「Make Value Project(MVP)」で能力や技術の講習に比重を置くのかと思いきや、ビジョンや考え方、想い、セカンドキャリアなど、表面的でない部分まで選手に学ばせている。その点に非常に感銘を受けましたし、この会社は伸びると思いました。
GMやフロントの力はチームに必ず現れてくる。私はそこにも期待しています。

チームはガラッと変わるけれども、ホーリーホックはJクラブの中でもしっかりブランディングされている。「水戸に来れば成長する」というブランドです。
今年で言えば、横浜Fマリノスから来ている山田康太選手や山谷侑士選手、名古屋グランパスから深堀隼平選手など、将来はクラブの顔、日本代表レベルになる可能性を秘めた選手がやって来ています。
アツマーレは遊ぶ所がないですし、若い選手は残念に思うかもしれませんが、死ぬ気でサッカーをやるには最高の場所。
もし自分が他クラブのGMだったなら、水戸に有望選手を送っておけば、戦略的にも面白いと考えることでしょう。
活躍をして、元のクラブに帰っていってしまうのは寂しいことですが、現状では正しいブランディング戦略。今ある経営資源の中で、最適なやり方をしている。
これだけチームが変わっても、上位争いを繰り広げる。金もない、人もない中でのジャイアントキリング。それはフロントの力、GMの力です。
小島は「チームには一切、口出ししない。西村GMを信頼している」と話していました。
任せたら、任せ切る。
その信頼関係も共感できる部分ですね。チームが明らかにいい方向に行っていると思います。

ホーリーホックは同士であり、ライバル

どの会社にも売上目標がありますが、その利益を上げることが目的ではなくて、ビジョンを叶えるために売上と利益が必要です。
サッカーはJ1昇格、アジアチャンピオン、世界王者とわかりやすい世界。
何故、それを目標にしたいのか。地域の皆さんが元気に明るくなって欲しい。どんな時でも誇りに思えるような存在になりたいから。だから、J1昇格したい。
そんなビジョンであって欲しいと願っています。

今はJクラブの中で一番低い予算を売りにしてる所がありますが、それではJ1に居続けられない。
J2にいるのが当たり前になっているけれども、いつ落ちてもおかしくない予算規模。15億あっても普通ではないレベルです。
いずれは30億ぐらいの予算を持って、J1に昇格して欲しいと思います。
今の戦略を10年後もやっていたら、それは成長ではない。その時に30億円の予算を組める企業になるために、ゴリゴリとビジネスをやるべきです。

J1に昇格して、鹿島アントラーズと戦うことを考えると、ワクワクするじゃないですか?
あんな70億とかあるクラブと同じ土俵でゲームをする。壮大なストーリーがありますよね。
当社も大企業を相手にチャレンジしている。お金や人がなくても、スピードや想い、ベンチャー精神があれば、きっと組み込んでいける。
小島と話していたのですが、もしもホーリーホックがアジアチャンピオンズリーグに行って、そのユニフォームの胸に小野写真館が入っていたら、もう死んでもいいかなって。
それには億単位の資金が必要で、今のままでは無理だけれども、それまでに成長していれば、他の夢も叶っているはずですし、そこにポンッと出せる会社になっているかもしれない。
胸スポンサーを支払える企業になっていれば、ホーリーホックと共に、もっと世の中に「感動体験」を与えられる企業になっている。
夢物語ではありますが、考えると胸が高鳴ります。

ホーリーホックは同士であり、ライバル。
小野写真館もビジネス界のJ1を目指してやっていきたいです。

【写真 米村優子】

株式会社小野写真館
茨城県ひたちなか市を拠点に、フォトスタジオ、ブライダル、成人振袖ショップ、結婚式場、茨城美少女図鑑などの多角的な経営ビジネスに取り組んでいる企業。
https://ono-group.jp/

(米村優子)

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