デイリーホーリーホック

「地域の真心をチカラに。おにぎりの補食が7ヶ月振りに再開」【育成NOW】※無料記事

【写真 米村優子】

アスリートの卵であるアカデミーの選手にとって、栄養補給と体作りに重要な練習後の補食。
10月6日、水戸ホーリーホックジュニアユース、ユースのカテゴリーで、練習後のおにぎりの補食が7ヶ月振りに再開されました。

【写真 米村優子】

水戸アカデミーでは、練習後30分以内に糖質とタンパク質を栄養補給し、疲労回復や体作りを促すことを基本としています。
そのため、2014年から毎週火、金曜日の週2回、中高生世代に、ライスサポーターのJAグループ茨城が提供する茨城県産米を用いて、「米夢にぎりた亭」(水戸市泉町)のおにぎりを練習後の補食としていました。
しかし今年はコロナウイルス感染症の感染リスクを考慮し、2月21日を最後に中断。クラブは代用品として、固形バランス栄養食の補食の提供を続けていました。
しかし、例年に比べて選手のフィジカルに変化があったとアカデミートレーナーの遠藤祐樹さんは語ります。
「固形のバランス栄養食品で補食を代用していましたが、全体的に体のサイズが少々小さく感じました。ですので、おにぎりの再開が待ち遠しかったです」
そこで一人ひとり小分けのパックに包装するなどの感染対策を講じた上で、城里町ブランド米「ななかいの里コシヒカリ」(JA常陸)を使用した、鮭、ツナマヨ、梅干しなどバラエティー豊かな具のおにぎりの提供が再び始まりました。
緊張感を帯びたハードなトレーニング後におにぎり2個が配られると、選手らは和やかな表情を見せながら、美味しそうに味わっていました。
水戸ユースの井坂虎鉄キャプテンは「練習後の空腹感は米じゃないとなかなか満たされないし、体に入っていかないので、再開はとても嬉しいです。これを食べてコンディションを整えて、みんなで目標に向かっていきたいです」と意気込んでいました。

【写真 米村優子】

水戸アカデミー用に週2回、約200個のおにぎりを手作りして配達している「米夢にぎりた亭」は、茨城産の米にこだわり、海苔は毎年、最高品質の産地の商品を厳選。どれも一個一個、真心込めて握った逸品です。
薄井猛チーフは、「元々サッカーが好きで、半分ボランティアのような心持ち。このおにぎりを食べて健康になって、一人でも多くの子がトップに昇格し、また社会、大学で活躍して貰いたいと思いながら提供しています。この7ヶ月の間、アカデミーのみんなはどうしてるかな?ちゃんと食べているかな?とずっと気になっていました。また提供が再開されて、少しでも地元のクラブの役に立てて嬉しいです」と笑顔で語っていました。

【写真 米村優子】

水戸アカデミーは地元産の米を使用し、地域の真心がこもった手作りおにぎりの補食で、これからも強靭なフィジカルとメンタルを作り上げ、目指す頂きまで突き進んでいくことでしょう。

【写真 米村優子】

(米村優子)

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