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デイリーホーリーホック

「[HOLY SPONSORS]第41回・力こぶホールディングス株式会社『熱く、地域に根差すファンビジネスを』」【HHレポート】※無料記事

水戸ホーリーホックを支えてくれるスポンサーさんにお話を聞く企画「HOLY SPONSORS」。第41回目にレポートさせていただいたのは、ダイヤモンドパートナーのクリーニング専科を運営する株式会社ユーゴーの持株会社で、第三者割当増資に参加した「力こぶホールディングス株式会社」です。どのような思いを抱いて水戸のスポンサーとなり、その活動を続けているのか、代表取締役社長・沼崎周平さんにインタビューした模様をお伝えします。

【写真 米村優子】

力こぶホールディングス株式会社 代表取締役社長 沼崎周平さん

ホールディングス化でクリーニング業界に
新たなシナジーを生み出す

力こぶホールディングス株式会社は、事業継承型、M&Aを目的に設立しました。
実は、クリーニング業は後継者不足という問題があり、以前知り合いの東京のクリーニング会社から、会社を買ってくれという相談がありました。
ただ、同じクリーニング業とはいえ店舗の展開の仕方が違いますし、社風も異なります。なので、既存のブランドを活かして当社で再構築し、合併させずに会社として残していきたいと考えました。
子会社化するのではなく、兄弟会社にした方が社員のモチベーションも維持できるし、お互いが競い合ったり、新たなシナジーを生み出せると思いましたし、一緒になることによってグループ内の力も上がるかなと思い、持株会社を作ることに決めたのです。

そして、設立のもう一つの理由は、社内独立支援を行うことです。
仕事は楽しくやるべきで、やりたい人がやりたいことをやれる環境こそ、一番幸せに近いと思っています。
当社に縁があって入った社員が「カフェをやりたい」「自動車販売店を経営したい」など、B to Cのビジネスに興味を持つようになることは決しておかしなことではありません。
社員がやりたいことをやるために独立をする際、個人事業でリスクを取るよりは、うちのホールディングスが出資をして会社づくりの支援をしてあげた方がいい。そういう思いで立ち上げ、実際にこれまで2社設立しました。

【写真 佐藤拓也】

組織の中で多くの社長を生み出す
経営センスを持った人を増やしたい

そして、最終的な目的はホールディングスとしての採用をしていくことです。
今までクリーニング業単独で新卒者を採用し、管理職として育て、事業を拡大してきましたが、ここ2、3年は売り手市場でなかなか学生が集まらない時代が続いていまして、苦戦を強いられていました。

業種を増やしていって、ホールディングスとして採用し、独立を目的に当社に入社して、B to C、クリーニングを通じてマネジメント業、人・物・お金等を管理運営していく。そして20代で学んで、30代になって組織に残る人もいれば、独立していく人もいていいと思います。
そうするとホールディングスを通して、多くの社長を作ることができる。一つの組織に属すると、ピラミッドの先が萎んで見えることもあると思うんです。そうならないように、社員たちに先を拓きたい。
ただ、ユーゴーの中にはしっかりとピラミッドはあります。組織ではあるけれども、そこから飛び出していける、未来に向かって放射的に広がっていくような働き方ができるのではないかという思いで設立しました。

では、なぜ社長を作りたいのか?
今までたくさんの社員と一緒に仕事をしてきましたが、何かが足りないなと感じることがありました。そこで気づいたのが商売センスです。
誰かの役に立ちたい、困っている人を助けたいという気持ちは商売の源として必要ですが、それと同時に必要なのがビジネス的な観点で考える能力。
優しい社員たちはたくさん来るし、育っていくのですが、商売のセンスを身につけることは大変なことなのです。

今は実家が自営業という人が減っていて、公務員やサラリーマン、大企業で勤めている家庭が圧倒的多数になっています。
そういう人たちは企業に勤めると、言われた事は当たり前にできるのですが、ビジネスに面白味を感じる部分が抜けてしまう。
ホールディングス内で会社を立ち上げて社長が増えるということは、商人の子どもたちが増えるということに繋がります。その子どもたちは、早い段階でお金の価値や感覚を理解することができるでしょう。

独立を一人で行うのはすごくリスキーなので、なかなか一歩を踏み出せないもの。なので、私は若いうちにチャレンジをして、もし失敗したら、またうちの組織に戻ってくればいいという考えです。現代的な独立支援というのはホールディングス化が一番いいのかなと思います。

当社が目指すのは関東近郊でのコングロマリット(複合企業)。大企業のように世界的にやろうとしたら、それなりの人材と資本と戦略が必要ですが、我々のような中小企業の場合は、エリアを縮めればできる。それが私の持論です。

【写真 米村優子】

第三者割当増資のメリットは
サッカーが熱く応援できること

我々の目指す組織の実現に必要な要素がファンビジネス。それを実践しているサッカーに憧れを抱いています。
私自身、野球経験者でずっとスポーツ貢献をしたいと思っていました。
ホーリーホックとの関係はユニフォームのクリーニングを請け負ったことから始まって、下部組織の大会の主催や長年スポンサーという立ち位置で関わってきました。ただ、正直言って、野球少年だった私には、サッカーの面白さがまだ分からないところがあります(笑)。
でも、サッカーは世界的に競技人口も多く、最も人気があるスポーツなので、面白さが分からない私自身の何かがいけないのだろうなと常日頃、感じていました。

今年はコロナの影響により、スポーツ業界全体が集客できず、事業が根底から崩れてしまいました。
ホーリーホックも例外ではなく、今季のうちに資本を増強しないと来季のJ1ライセンスの取得が難しいと知り合いから耳にしていました。その直後にホーリーホックから来季のスポンサーと、増資に関する話がありました。

交渉の中で「出資した際、将来、配当はいくら貰えるの?」と聞いたら、小島耕社長からは「全くありません」と返答がありました。
「では、投資メリットは何なの?」と尋ねたら、「熱く応援ができます!!」と言われたんです。
それで「あっ、熱さが足りないんだ!」と合点がいって、出資すればサッカーを熱く応援できるものが生まれ出すんじゃないかとワクワク感が沸いてきました。
それで「面白い!」と出資することを決めたわけです。

【写真 佐藤拓也】

株主の立場からファンビジネスを学びたい
クリーニング専科は『日本一楽しいクリーニング店』がコンセプト

スポーツのファンビジネスから学ぶものはたくさんあります。なので、出資をして株主の立ち位置になって、ファンビジネスのあり方やファンとの交流の仕方など近いところで感じていくことも楽しみにしています。
『わが町のスポーツチーム』というのはヨーロッパをはじめ世界中で文化が根付いていますし、日本の場合はサッカーがそれに近いものがあります。
Jリーグの理念や地域に根差したスポーツチーム作りというのは、私たちの事業に共通するものがあります。
クリーニング店はたまたま通ったお客さんが使うものではなくて、その地域に住んでいる方の生活を豊かにする、役に立つために存在しています。
当社も地域の皆さんに支えられて成り立っていますから、スポーツビジネスに憧れがありますし、地域に根差した活動を続けるホーリーホックを応援するのは当然のこと。
サービス業とスポーツ業は同じ仲間であると考えたことも出資をした理由です。

ホーリーホックのファンビジネスから意識して取り入れているのは、当社が好きで来てくれるお客様を増やすこと。
お客様は利便性を求めている人もいれば、品質、接客、面白味、楽しみを求めている人もいる。
ホーリーホックの試合会場のそばにたまたま住んでいるから観に来ているという人たちだけでサッカーチームが成り立っているのではありません。チームが好き、サッカーが好きという共通点があって来てくれる人たちにチームは支えられているのです。

では、当社を好きになってもらうためにはどうするか?
そのためには特徴を出さなければなりません。クリーニングを好きではなく、必要と思ってくれている人がいる。その方々に当社を好きと思ってもらい、選んでもらうために、他でやっていないことをやろうと思いました。
それでコンセプトとして決めたのが、日本一楽しいクリーニング店。『楽しい』が何よりも優先される店づくりを試みていて、そのために様々なイベントを開催しています。

そして、我々は5つの価値をクレドで決めています。
お客様から見えるクリーニング価値は「品質」、「納期」、「接客」、「店舗」、「プロモーション」の5つしかありません。
信頼を得られれば、ファンは必ず価値を見出して、他所より10円、20円高くても選んでくれるという思いがあります。
価格競争だと、働いていく社員が疲弊していくだけです。いかに社員と一丸となり、価値を創造し、お客様に提供できるかを追求していきたいと思っています。

【写真 米村優子】

J1を本気で目指すには10億のラインを越えるべき
優秀な人材が入ってくるサイクルはできつつある

昨年度のホーリーホックの年間売上は7億円台と聞いています。
J1を本気で目指すには10億のラインは越えていかないといけないでしょう。
楽天のような大資本の会社がつけば、とんでもない海外選手を連れてくることができますが、ホーリーホックとして今後どうするのか。
地元の選手を育てていくのが理想ですが、サッカーの場合は活躍したらJ1、世界という出口があって、ステップアップしていってしまう。そこがスポーツビジネスの一番難しいところですね。

リクルートグループのような優秀な人材を輩出する組織となれば、もっといい人材が入ってくるかもしれませんね。
水戸も毎年のように有望な若手を育てていますし、そのようなサイクルが出来つつあるように感じます。また、フロントの強化やアツマーレをはじめとした環境整備も着実に進んでいます。
ユニフォームのクリーニング支援を始めた10年前頃はスタッフも数人しかいなくて、経営規模も小さく、クラブ自体がなくなってしまうんじゃないかと心配していました。
でも、それから沼田邦郎前社長が地域との関係を築きながら、スポンサーを増やしていきました。その地道な努力が今につながっています。

当時と比べて、今はホーリーホックの知名度はかなり上がりました。足りないのはJ1に行っていないことぐらいではないでしょうか。
だから一度、どんな状態でもいいし、行ってすぐに落ちてしまってもいいから、J1に行って、次のステップを歩んでもらいたいと思います。

【写真 米村優子】

力こぶホールディングス株式会社
ダイヤモンドパートナーのクリーニング専科を運営する株式会社ユーゴーの持株会社。M&A事業、グループ会社全体の戦略立案・経営執行の監督等。
https://chikarakobu.co.jp/

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