デイリーホーリーホック

「月間MVPやMIP、家族の思い出づくり、アレルギー疾患の啓発…。様々な愛が込められた『フォーエバーラブ賞』」【HHレポート】※無料記事

【写真 水戸ホーリーホック】

5月9日のホーム栃木戦で、ファン・サポーターの投票によって最優秀選手と最も成長した選手を選出する「フォーエバーラブ賞」の授賞式が行われ、中山仁斗キャプテンがMVP、松崎快選手がMIPに輝き、プレゼンターのサポーター家族から名誉ある敢闘賞と賞金が授与されました。
中山キャプテンと松崎選手は2&3月に引き続き、2ヶ月連続受賞の快挙を達成。
「無我夢中でプレーしていただけですが、選んでくれたファン・サポーターの皆さんに感謝しています。この歳までサッカーができているのは、色んな人の支えがあってのこと。常に感謝を忘れずにいたいと思います」と中山キャプテン。
松崎選手は「こういう賞はどうしても前線に票が入りやすく、全然ジェラ(住吉ジェラニレショーン選手)や(牲川)歩見君が受賞してもおかしくないと思いますが、ただ僕が入れてくれたということは嬉しかったですし、それなりのプレーが出来たのかなと思います。これからも継続的に受賞できるよう続けられたらと思います」と喜びのコメントを寄せていました。

今年からスタートした「フォーエバーラブ賞」は、家族をアレルギーによって失ったサポーター家族の想いから創設されました。
ダニやスギ花粉、食物など特定の異物に対して免疫が過剰に反応し、体に症状が引き起こされるアレルギー反応。
花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎などの身近なアレルギー疾患から、中には食べ物、昆虫の毒、医療品や天然ゴムなどが原因で命にかかわる重篤な状態になるアナフィラキシーなど多種多様な疾患があります。
アレルギーは、今は健康でもいつか発症する可能性があり、命にかかわる危険性もあることを、より多くの人々に知って貰いたいという想いが込められています。
そして以前、家族全員でスタジアムでの表彰プレゼンターとなった経験が大切な思い出であることから、毎回ファン・サポーター家族がプレゼンター役を務める機会も提供されています。

中山キャプテンはアレルギーで家族を亡くされたサポーターの出来事やその想いを知った時、「正直、他人事とは思えませんでした」と語ります。
「もし自分の家族や大事な人がアレルギーで急に亡くなったりしたらと考えると、すごく切ない。人の命は尊いもの。自分ごととして一瞬一瞬大事に生きていかなければいけないと思いました」と受け止めていました。

毎月実施される「フォーエバーラブ賞」の投票時や授賞式では、健闘した選手を称えるとともに、自分や大切な人の健康やアレルギーについて今一度考えたり、家族の思い出づくりにプレゼンターへ応募したり、様々な“愛”について思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

(米村優子)

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ