デイリーホーリーホック

「クラブスタッフ中川賀之さんが東京五輪サッカーU-24ホンジュラス代表のチームリエゾンで活躍中」【HHレポート】※無料記事

【写真 米村優子】

7月12日に開催された親善試合「キリンチャレンジカップ2021」でU-24日本代表と対戦した東京五輪出場チームのU-24ホンジュラス代表。
県内の小中学校で実施している教育プログラム「Make Future Project」を担う社会連携担当で、選手教育担当も行っているクラブスタッフの中川賀之さんが、U-24ホンジュラス代表のチームリエゾンとして活躍中です。

リエゾンとは、出場チームに帯同して、各関係者や団体との交渉を担当したり、連絡や世話役を務める渉外担当のこと。
中川さんは「入国から出国までの期間、チームの選手やスタッフが起きる前から寝た後まで様々なサポートをする仕事です」と説明します。
東京都出身の中川さんは、高校卒業後にポルトガル、スペイン、ペルーと渡り歩き、1998年にエクアドルのグリーン・クロスに加入。同国初の日本人選手としてプロ生活をスタートしました。
翌年にはバルセロナSCに移籍し、南米サッカー連盟主催の国際大会コパ・メルコノルテでアジア人として初出場。
その後、CDエスポリ、マンタFC、沖縄かりゆしFCでプレーした後、2008年に現役を引退。
スペイン語の通訳業をする傍ら、サッカーW杯やクラブW杯、ラグビーW杯で主にスペイン語圏内のチームでリエゾンを経験し、日本サッカー協会「こころのプロジェクト『夢の教室』」の夢先生などを経て、2019年から水戸ホーリーホックのスタッフとなった異色の経歴の持ち主です。
今年6月11日に開かれたサッカー日本代表対セルビア代表戦でも、セルビア代表チームリエゾンとしても活躍しています。
「これまでサッカーやラグビーのW杯など名だたる世界大会に関わってきましたが、五輪は初めて。仕事は大変なこともありますが、オリンピックを楽しみたいと思います」と意気込んでいました。

グループリーグB組のホンジュラスU-24代表は、7月22日ルーマニア、7月25日ニュージーランド、7月28日に韓国と対戦。
裏方としてチームを支え、共に闘うリエゾン・中川さんの活躍にも注目しましょう。

【写真 米村優子】

(米村優子)

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