デイリーホーリーホック

「氷上のJクラブ初対決は水戸に軍配!水戸ホーリーホックとAC長野パルセイロのアイスホッケーチームの交流戦」【HHレポート】【動画】※無料記事

【写真 米村優子】

11月6日、笠松運動公園山新スイミングアリーナのスケートリンクで、水戸ホーリーホックアイスホッケー部vs AC 長野パルセイロ・アイスホッケーチームによる「2021アイスホッケー交流戦」が初開催されました。
ホームで長野を迎え撃った水戸は、本間幸司選手や約100名のファンサポターターが観戦する中、9-7で逆転勝利し、氷上のJクラブ初対決を制しました。

【写真 米村優子】


【動画】FACE OFF~先制点

開始早々1分で先制ゴールを決め、出だし好調の水戸でしたが、その後は長野に主導権を握られ、立て続けに4失点を喫し、第1ピリオドは2-4と2点のビハインドを背負います。
第2ピリオドで次第にギアを上げた水戸は、持ち味のスピードが波に乗ると第3ピリオドの序盤にかけて5得点を連取し、遂に逆転。
パックが場外に飛ぶ激しい攻防の中、長野に追いつかれるも、素早いカウンターで再び逆転。
そして57分にダメ押しの追加点を決め、見事9-7で勝利を収めました。
今回の交流戦では終盤に連続得点を決め、チームの勝利に貢献したプロクラブ「H.C.栃木日光アイスバックス」の元選手で、水戸啓明高校アイスホッケー部コーチのFW28番・室谷徹選手が、ゲームベストプレーヤーに選出されました。

【写真 米村優子】


【動画】決勝点の場面

試合後、斉藤尊則監督は「試合内容はあまり良くなく、うちがギリギリ勝てた状況でしたが、大勢の観客の中、アイスホッケーの普及が出来て、大変有り難かったです」、室谷選手は「GKのセーブが決まるようになってから、流れに乗って、攻撃側もすごくチャンスを決められました。全国各所でこのような試合が開催出来るよう、サッカーと協力しながらやっていきたいです」と語っていました。
氷上の格闘技と呼ばれ、激しい一進一退の攻防が魅力のアイスホッケー。
初めて生観戦をしたという本間選手は「たくさんインスピレーションを貰い、ピッチに立ちたい気持ちが強くなりました」と刺激を受けた様子でした。

【写真 米村優子】


【動画】試合後の記念撮影

水戸のレジェンドに火をつけ、Jリーグクラブ初の試みとなる交流戦を白星で飾った水戸ホーリーホックアイスホッケー部。
長野との第2戦は2月11日に長野市若里多目的スポーツアリーナビッグハットで17時半から開催されます(観戦無料)。
小松聖弥キャプテンは「今度は逆にこちらから押していく形で、圧倒する試合にしたいと思います。アウェイ関係なく、僕らの戦い方を全面的にやっていきたいです」と闘志を燃やしています。
次回の交流戦はサッカーのオフシーズン中で、白熱したゲームに飢えている時期。
長野オリンピックも開催されたビッグハットへ応援に駆け付けてみてはいかがでしょうか?

【写真 米村優子】

試合後コメント
○本間幸司選手

「初めて見る競技だったので、すごく楽しみにしてきました。高校時代にアイスホッケー部があって身近なスポーツでしたし、テレビで見たことあるので、激しいスポーツだとは分かっていましたが、生はめちゃくちゃ迫力があったし、選手の技術の高さや迫力に『また見たいな』と思わされました。またでっかい同じエンブレムを背負いながら戦っていたので、めちゃくちゃ応援しました。試合展開も逆転勝ちで、すごく楽しくてスリリングなゲームでした。やはり体力がいるなという感じがしましたね。第3ピリオドになるとオープンな撃ち合いになって、すごく面白かった。サッカーと似ている部分もあり、特にゴールキーパーは同じポジションなので注目していましたが、反応の速さだったり、色々と聞いてみたいなと思いました。今度アウェイでも連勝して帰ってきて欲しいですね。同じクラブで違う競技があって、このクラブに携わってきて、こういう生観戦を経験も初めて。すごく嬉しかったですし、クラブの成長も感じました。サッカーだけでなく、スポーツの持っている力を、ホーリーホックを中心に茨城、水戸の人々に伝えていきたいと強く思いました。生で試合を見ると、俺もピッチに立ちたい気持ちが強くなったので、たくさんインスピレーションを貰いました。互いに交流があれば素晴らしいですし、きっとチームメイトもこれを見れば勉強になると思いました。すごく新鮮な一日で楽しませて貰いました」


【動画】本間幸司選手コメント

○斉藤尊則監督
「立ち上がりから足が全然動いていなくて、みんな身体が重かった部分がありました。身体が温まるのが遅かったですね。後半はパルセイロさんの足が止まってきて、うちの方が人数も多くて有利でした。それでうちがギリギリ勝てた。試合内容はそれ程良くなかったですね。今大会の意義はアイスホッケーの普及でしたが、大変有り難いものでした。通常、県内の大会でこれだけ観客が集まることはない。選手も観客の多さにびっくりしていましたし、モチベーションが上がります。今回は記者会見を行ったり、告知チラシも作成し、選手達の勤務先の方々も来てくれたりしていましたね。今回はチーム初となる試合のインスタライブをして、長野さんのファンの方々もSNSを通じて観戦できるような試みをしました。そういうのを北海道のチームはやったりしています。レベルの高い試合を子どもたちが見る機会も増やしていきたいですね」


【動画】斉藤尊則監督コメント

○FW1番・小松聖弥キャプテン
「シーズン始まって、あまり公式戦がない中でしたが、長野さんと貴重な試合を出来たことは大変嬉しく思います。結果的に勝ちになりましたが、序盤から見ている方がヒリヒリハラハラする展開の中で、最終的にアピールポイントである若さやスピードは活かして勝利に繋がったと思います。チームとして、アイスホッケーの魅力を伝えるという意味でもいい所を全て出し切れたと思います。あんなに観客がいるのは、普段ではなかなか見られない光景でした。僕らもスポーツマンとして観客がいる中でプレーするのが楽しかったです。お互いに交流出来れば、こちらはサッカーの魅力を伝えたり、サッカーの選手にアイスホッケーを伝えて貰ったり出来れば嬉しいです。単純に今までは水戸ホーリーホックさんの名前を僕らが背負ってやっていただけでしたが、サッカーの方からも大きな協力をいただき、会長さんにも来ていただきました。そういうサポートは僕らが発信してもなかなか届かない所まで情報が行く。こういうことが全国的に広がれば、すごくいい結果になりますし、アイスホッケーの発展に繋がると思います。今回は僕らのホームでしたが、次は会場がビッグハットで全然雰囲気も違う。完全アウェイの中で、今日のスタートの感じでやると完全に飲み込まれる。逆にこっちから押していく形で、うちが圧倒する試合にしたいと思います。アウェイ関係なく、僕らの戦い方を全面的にやっていきたいです」


【動画】小松聖弥キャプテンコメント

○FW28番・室谷徹選手
「最初はバタバタしていましたが、キーパーが代わってからGK22番・小林航介選手がいい流れでセーブをしてくれた。その流れに乗って、攻撃側もすごくチャンスを決められて、最終的に勝てたと思います。最初は3点差がついて、ベンチでも『やべえやべえ』と焦っていましたが、チームとしては『ここから、まだまだやっていこう』という声も出ていましたし、それが結果に繋がったと思います。次の長野での試合はオリンピックも開催されたビッグハットで、子供の時に大会でよく行っていた所。まずそれが楽しみな所。沼田会長にも言われましたが、『やるからには勝つ。水戸は負けてはいけない』。仰る通りだと思うので、勝利を目指していきたいです。今日はすごくお客さんが入ってくれました。毎年交流戦が続いていくと思いますが、来年はもっと宣伝して、もっともっとお客さんに入って欲しい。全国各所でこのような試合が開催出来るよう、サッカーと協力しながらやっていきたいです」


【動画】室谷徹選手コメント

(文・写真 米村優子)
(動画撮影 佐藤拓也)

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