デイリーホーリーホック

秋葉忠宏監督シーズン振り返りインタビュー(中編)「半年かけて築いた信頼関係。スタッフ陣の抜群のチームワークが今季の結果につながった」【インタビュー】

【写真 水戸ホーリーホック】

激動のシーズンだった。
4チームが降格するという異例のレギュレーションの中、
選手だけでなく、スタッフ陣も大幅に入れ替えがあり、
チーム始動後はけが人が続出。
4-3-3でスタートするも安定性を欠き、4-4-2に変更。
調子を上げたと思ったら、主力3人がJ1へ移籍。
それだけ様々な“事件”が起こりながらも、
残留争いに巻き込まれることなく、史上3度目の勝ち越しに成功。
昨季よりも勝ち点を伸ばして、10位という成績で終えた。
試練の連続だったものの、チームを前進させ続けた秋葉忠宏監督。
チームマネジメントを中心に、2021年シーズンを振り返ってもらった。

監督、スタッフ、選手の信頼関係構築

Q.今季は選手だけでなく、ヘッドコーチやメディカルスタッフ3名の入れ替わりもありました。スタッフ陣のコミュニケーションを成熟させるのにも時間がかかったのでは?
「選手だけじゃなく、スタッフまで引き抜かれるのも水戸ホーリーホックというクラブの現状です。でも、それだけいい仕事をしたということだと思います。ただ、チーム作りは簡単ではなかったですね。特にメディカルが3人入れ替わったというのは、非常に僕の中で大きかった。そして、ヘッドコーチは右腕的な存在。濱さん(濱崎コーチ)のことは以前からよく知っていましたけど、1年間一緒にやるからこそ、いろんなことが見えてくる。選手は毎年入れ替わりますし、クラブもチームも、そして指導者も生き物なので、難しいシーズンになると思っていました。それでもいいチーム作りができたという自負があります。夏場に8人が入れ替わった中でも中断期間以降の方が勝ち点を取ることができましたし、最初はけが人が多かったですが、春以降は減りました。シーズン終盤はほとんどけが人がいませんでした。そこは素晴らしかったですし、一体感があったからこそ、この結果につながったと思っています。お互いをリスペクトしながらも、言うことを言うという関係ができていました」

Q.メディカルスタッフが変わるとどういう影響があるのですか?

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