デイリーホーリーホック

「クラブの農業ブランド『GRASS ROOTS FARM』がホームタウンの農産品サブスクやホームゲーム“道の駅”化の新規事業を発表」【HHレポート】※無料記事

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昨年9月に設立された水戸ホーリーホックの農業ブランド「GRASS ROOTS FARM」がこのほど、今季の新規事業を発表しました。

選手やアカデミー、サポーターなど水戸ファミリー参加型のオープンな農業を展開し、耕作放棄地の増加や農業の担い手不足などに悩む農業大国・茨城県の課題解決に貢献するGRASS ROOTS FARM。
昨シーズンは城里町内にある約1000㎡の畑で、もみ殻の手作り有機肥料を使用したニンニクの栽培をスタートさせ、11月28日のホーム愛媛戦では城里町のブランド米「ななかいの里コシヒカリ」の米麹を使った甘酒を販売し、用意した約540杯が見事完売。
農業初心者の担当スタッフ・佐野元則さんがオンライン講習や様々な農業関係者からノウハウを学び、サポーターの要望を反映しながら、自然を相手に奮闘する姿もSNSで随時発信しています。
これらの取り組みはサッカー界だけでなく、多方面から大きな反響を呼び、サッカー×農業の可能性を示しました。

そんなGRASS ROOTS FARMが今季から新たに始めるのは、ホームタウンの農作物や食品のサブスクリプション。
海も山もあるホームタウンの9市町村は、あらゆる食材の宝庫です。
ホーリーホックはそんな地域で持続可能な農業を展開する様々な農家と契約し、選手、サポーター、地域が一体となって、毎月、全国に届ける仕組みを作ります。
地元の人々にとっては、ホームタウンの農作物や食品の魅力を再発見し、郷土愛が深まるような定期便となりそうです。
内容量は未定ですが、価格は5,000円前後となる見込みで、遅くとも夏までに開始される予定です。

そしてもう一つは、ホームゲームの “道の駅”化です。
ホーム戦でGRASS ROOTS FARM ブースを常設し、ホームタウンの農作物や特産物の販売をより一層支援。不定期で農家が直売するマルシェの開催も予定しています。
また、全国各地から来場するアウェイのサポーターに向けて、茨城のPRを今後も強化していきます。

佐野さんは「2022年はサッカークラブの発信力を武器に、農業を軸とした地域商社として本格始動します。今年は理念を再設定し、水戸ホーリーホックに所属する選手やサポーターと共に、茨城という絶好の農業地帯から人の心と身体の健康に繋がる食文化(農作物や食品)を、地域内はもとより全国、そして世界へと発信していきます。そして、今まで水戸ホーリーホックと接点がなかった人々が食を通じて、サッカーに興味関心を持つことを目指していきたいです」と意欲を語ります。

選手も定植に参加したGRASS ROOTS FARM産のニンニクは、今年6月頃に収穫予定。
今年も様々な“products”の成果報告に期待が寄せられています。

(米村優子)

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