J2第13節ヴァンフォーレ甲府戦 「チーム力とは何か。選手層とは何か。その答えを見た90分。全員が『当事者』であり続けたからこそ手にした勝点3」【レビュー】
記者席横の選手たちの光景
試合終了の笛が鳴り響くと、守備陣はピッチに倒れ込んで喜びを噛み締めた。その姿が、今節のすべてを物語っていた。
3日前にアウェイで行われた長崎戦からフィールドプレーヤー全員を入れ替えて挑んだ一戦。これまで出場機会に恵まれなかった選手たちにとって巡ってきたチャンス。「自分もですが、なかなか試合に出ていない、アウェイにも行かないで残って練習しているメンバーが多かった。かなりみんな想いがあったと思います」。音泉翔眞の言葉が出場したすべての選手の思いを代弁していたことだろう。選手たちはその思いをピッチ上で体現し続けた。
ただ、それは口で言うほど簡単なことではない。しかも、相手は4連勝中と勢いに乗っている甲府だけに苦戦は必至だった。それでも、選手たちはチームのために戦い、そして、自らの価値を示そうとすべてを出し切った。抜かれようとも何度も食らいつき、仲間がミスをした時にはカバーするために走って体を張った。それをプレーで体現できたのも、今節出場した選手たちが「チームの一員」であり続けたからだ。
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