デイリーホーリーホック

J2第21節モンテディオ山形戦 「水戸ホーリーホックが水戸ホーリーホックであるために貫いた水戸らしさ。苦しみを振り払うゴールはまさに水戸の“真骨頂”」【レビュー】

【写真 水戸ホーリーホック】

水戸で戦う意義をプレーで体現

週のはじめの練習前に行われたミーティングの中で、木下康介はチームメイトの前で深々と頭を下げて謝罪の言葉を述べたという。ただ、選手たちはその姿を他人事として見ていなかった。勝利のためにピッチ上で闘志をむき出しにして戦うからこそ、時には感情が出すぎてしまう時もある。今回は木下が問題を起こしてしまったが、誰でも起こしてしまう可能性がある。だからこそ、あらためてプロスポーツの在り方やプロアスリートとしての存在価値を見つめ直す機会にしようと、気を引き締め直した。

キャプテンの新里涼はそのミーティングを経て、こう感じたという。
「水戸はスポンサーやサポーターなどいろんな人との距離が近い。その人たちの思いを背負って戦うことが大事だと思います」
だからこそ、「今週全員がよりそのことを感じながら準備してきた」。
試合前日にはチームとしてコンプライアンス研修を実施。なぜ、プロサッカー選手がプロサッカー選手であることができるのか。そして、プロサッカークラブの価値とは何かについて西村卓朗GMから説明を受けた。
「選手が誰のおかげでプレーできているのかについて説明がありましたし、サッカービジネスの成り立ちについていろいろ感じる中、選手一人ひとりがいつも以上に責任を持って臨むことができました」(新里)

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