J2第23節ファジアーノ岡山戦「困難の連続に直面しながらも貫いた超攻撃的で、超アグレッシブで、獰猛なスタイル。足りなかった数cm、数mm」【レビュー】
負けたらもったいない試合
アディショナルタイムの4分を回っていた。ラストプレー。金久保順が蹴った右CKがゴール前にできたエアスポットに飛んだ。そこで待ち受けていた髙岸憲伸がゴール至近距離から左足を振り抜く。逆転ゴールが決まったかと思われたが、岡山GK堀田大暉の右手に当たって、ゴール上へと逸れていった。その瞬間、試合終了の笛が鳴り響き、水戸の選手たちはピッチに倒れ込んだ。
「内容的に負けたらもったいない試合だった」
鈴木喜丈が悔しさを噛み殺しながら、そう振り返った。
シュート数18対5という数字が示すように、90分間にわたり、攻守において水戸が岡山を圧倒し続け、攻め続けた。だからこそ、勝ちきれなかった結果に悔しさが残る。
しかし、今節においては、多くの困難に屈することなく乗り越えて、現状の最大限のパフォーマンスを見せ、その上で最後の最後に同点に追いつくことができたその過程にこそ、大きな意義を持っていた。
(残り 2086文字/全文: 2570文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ