デイリーホーリーホック

「選手らが日立市の日鉱記念館を訪問。プラチナパートナー・JX金属の軌跡を辿り、理解を深める」【HHレポート】※無料記事

【写真 米村優子】

6月23日、日立市宮田町にあるJX金属グループの産業資料館「日鉱記念館」を小島耕社長や選手らが訪問し、展示や映像を通じてパートナー企業の歴史から現在に至るまでの活動を学びました。

【写真 米村優子】

1905年の開業からわずか数年で日本有数の銅山に発展し、工業都市・日立市の礎となった日立鉱山。
そして時代とともに社名や企業の姿が移り変わり、今ではJX金属として資源開発から製錬、リサイクル、先端素材まで一貫した事業を展開するグローバル企業となっています。
日鉱記念館は、そんな日立市発展の原点で、茨城県の近代鉱工業の発祥の地である日立鉱山やJX金属グループの軌跡を辿る施設です。

【写真 米村優子】

クラブは、今シーズンからプラチナパートナーとなったJX金属の歴史や理念を深く知ろうと、日立市出身の本間幸司選手を始め、新里涼キャプテン、村田航一選手、森勇人選手、山田奈央選手、小島耕社長、西村卓朗GMが訪問。
記念館スタッフに拍手で出迎えられた選手らは、1914年に建設された日立市のシンボル「日立鉱山の大煙突」に関する映像を視聴した後、副館長の篠原順一さんの案内で本館の館内を巡りました。

【写真 米村優子】

まず日立鉱山からJX金属へと変遷した経緯、日立鉱山を開業して非鉄金属業界のトップ企業に導き、政界に転じた後は逓信大臣など歴任したJX金属グループ創業者の久原房之助氏の経歴、1981年に76年の歴史の幕を閉じた日立鉱山の最終発破で採掘された鉱石などを見学。
日立鉱山を運営する久原鉱業が日本産業と改称し、三井や三菱と比肩する規模の産業資本型企業連合であった「日産コンツェルン」を形成した話では、日立製作所、日産自動車など現在も残る有名企業ばかりで、選手らはそのルーツに驚きを隠せない様子でした。

【写真 米村優子】

そして、地表から950mの地下まで掘られた総延長約700km坑道を透視した模型、小島社長がクラブの風土改革の参考に注目していた「一山一家」と言われる鉱山町の独特の気風を紹介するパネル、JX金属グループが支援してきたスポーツを説明された後、JX金属グループの企業活動や環境、地域社会との調和についての現況を学びました。

【写真 米村優子】

世界シェア60%を誇るスマートフォンや半導体などに使用される銅の先端素材の実物を前に、JX金属スタッフから「世界を支える会社が、水戸ホーリーホックを支えていることを覚えておいて下さい」と告げられると、選手らから拍手が送られる場面も。

【写真 米村優子】

日立鉱山の大煙突を見て育ったという本間選手は「故郷のことなので、少しは知っているつもりではいたのですが、他県出身の両親が出会った日立製作所は日立鉱山を端に発した会社だったことを今回初めて知りました。日立鉱山がなかったら僕はここにいなかったかもしれないと思うと、自分のルーツとしても大きな縁を感じましたし、そんな地元の世界的な大企業と一緒に歩んで夢を見られるのは誇らしく、幸せです。市民クラブであるホーリーホックと同じく地域への想いを持った人々であることも実感できて、嬉しい気持ちですし、素晴らしいと感じました。今後、僕らが結果を出して喜んで貰いたいですし、少しでも皆さんが幸せになる存在となっていきたいです」、
新里キャプテンは「長崎時代に原爆資料館に行ったことがあるのですが、やはりその街を知ることは大きなモチベーションにつながります。今回学んだことを選手一人ひとりに浸透させたいですし、みんなに来館して欲しいと思う内容でした。特に今のホールディングスに相当する『日産コンツェルン』は、どれも知っている企業ばかり。現在も生活になくてはならない世界的な企業なのだと改めて驚きましたし、パートナーになってくださったことは感謝しかないです。今後も様々なパートナー企業の理解を深めることを、積極的に取り組んでいきたいと思いました」と感慨深そうに語っていました。

【写真 米村優子】

そして、小島社長は「日立事業所の鈴木義昭所長への表敬訪問も含めて、改めて素晴らしい企業様がパートナーになってくださったことの重大さを理解しましたし、責任を感じました。今回の訪問は選手にとって必ず人生でも活かしていける貴重な内容だったと思います。我々は競技だけでなく、独自性の追求や地域に根ざすことでも世界に誇れるクラブを目指しています。その部分でもJX金属さんと共鳴させていただけると考えていますし、準ホームタウンである県北地域も一緒に盛り上げていきたいです」と決意を述べていました。

【写真 米村優子】

日鉱記念館は選手たちが見学した本館以外にも、第2次世界大戦中に建設され、大型のコンプレッサーや削岩機などが見られる「鉱山資料館」、鉱山の大動脈として活躍した「第一竪坑」、明治末期から50年の間、輸送に活躍した日立製作所製の「電気機関車」、日立鉱山開業当時に久原房之助氏が住み、茨城県文化財に指定されている「旧久原本部」など、当時の歴史を知る上で貴重な資料を全て無料で見学できます。
ホーリーホックを支えるパートナー企業を深く知ることだけでなく、茨城が貴重な金属資源のリサイクルや先端素材の供給基地として、世界で重要な場所であり続けていることを再認識する機会となるはずです。
是非一度、日鉱記念館に来館してみてはいかがでしょうか?

【写真 米村優子】

○日鉱記念館
茨城県日立市宮田町3585
開館時間:午前9時~午後4時(入館受付は午後3時30分まで)
休館日:月曜日、祝祭日、年末年始、会社記念日(10月の第2週の金曜日)等
入館料:無料
TEL:0294-21-8411
https://www.nmm.jx-group.co.jp/museum/

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