本牧にある2つのフットボール
(PHOTO,TEXT・佐藤功)
『HONMOKU』って何だろう? 彼らと初めて出会った時、フラッグに書かれた文字を見てそう思った。そしてこのフラッグは、2つあるということを知った。
Y.S.C.C.横浜にはサッカーとフットサル、2つのフットボールが存在している。しかもニッパツ三ツ沢球技場ではサッカーが、お隣にある平沼記念体育館ではフットサルが戦う。サッカーとフットサルが隣り合っていた。
そして2018年12月15日、サッカー・Jリーグを戦っている吉田明夫が、フットサル・Fリーグの公式戦のピッチに立った。この時、サッカーとフットサルが混じり合っているように感じた。そのサッカーとフットサルが混じり合っている感覚は、2019年6月2日にさらに強くなる。『第13回Y.S.C.C.杯 横浜開港記念サッカー大会』で、JリーガーとFリーガーが、子どもたちとのエキシビションマッチに備えボール回しをしていた。
YSのサッカーはJ3に属し、YSのフットサルはF2に属している。上を目指し挑み続けている彼らは共に同じ色のユニフォームで、同じく『HONMOKU』という文字が刻まれたフラッグを掲げている。そしてスタジアムからもアリーナからも、彼らを後押しするY.S.C.C.のコールが聞こえている。
Y.S.C.C.とは、『横浜スポーツ&カルチャークラブ』の略称である。横浜でスポーツのカルチャーを体現しているクラブ、そう思った瞬間に納得をした。サッカーもフットサルも同じフットボール、本牧の2つのフットボールは1つになっていた。