横浜本牧フットボールマニアックス

中西と柳が戻ってきた雨のニッパツ。3-5-2で挑んだYS、敗戦【J3第32節・vs富山】

2019年11月23日 横浜
(PHOTO,TEXT・・佐藤功)

2019明治安田生命J3リーグ 第32節
Y.S.C.C.横浜 0―2 カターレ富山
2019年11月23日(日) ニッパツ三ツ沢球技場 入場者数 660人

[得点]
5′ 富山 大谷駿斗
18′ 富山 花井聖

▼中西と柳の復帰戦、勝利で飾れず

今季最後のニッパツでのホームゲームは肌寒い雨。YSはスタメンに長期離脱から復帰をした中西が入り、3バックを形成。右サイドに奥田が入り佐藤をトップ下に配置した3-5-2の布陣で挑んだ。ところが序盤の前半5分にカウンターから失点。続く18分、GK・趙がヘッドでクリアしたところを奪われ、ループで無人のゴールに押し込まれてしまう。序盤で2点のビハインドの劣勢となったYSは、ゲームプランを変更。奥田が慣れ親しんだトップ下へ、吉田が左サイドなど試合中様々な微調整を行い、田場と大泉、そしてケガから復帰した柳を投入し仕掛けるもののタイムアップとなった。

しっかりと準備をしていても、上手くいかないことがあるのがサッカー。そのなかでリアルタイムで修正を決断できる指揮官と、それに対応できるだけの能力を持った選手たちがいるのは事実である。その自信を胸に。次週の12月1日は本当の今季最後のホームゲーム、ニッパツ三ツ沢球技場のすぐ隣にある三ツ沢公園陸上競技場で行われる。

 

▼致命的だった2失点目

シュタルフ悠紀リヒャルト 監督

シュタルフ いつもとは違う形で、相手を分析した上で勝率を高めてと試合に臨んで、最初はマッチアップがハマっていていい立ち上がりでチャンスもあって勢いに乗っていましたが、これからというところで一発目のチャンスで失点をしてしまい、その後立て直して少し安定させたところでまた2失点目を喰らったのが前半は致命的だったところです。2失点目を喰らった後10分ぐらいはショックだったのか、ボールの回りも悪くなってイージーミスがさらに目立って押し込んでも最後の質が足りず、リスク管理が攻撃的なマインドでできなくて縦パスをつながれてそこから逆襲というのが前半の僕の印象でした。

そこを改善しようと後半はリスク管理の形を変えていきましたけども、今度はボールを刺しこめなくなってしまって攻撃のところが前半の様にうまくハマらなかったので、田場(ディエゴ)と大泉(和也)を入れて変化を試みてそこからはYSらしくボールを支配して最後の20分ぐらいは出し入れもサイドのコンビネーションもチャンスも何個か、100%のチャンスではなかったですけども点が入ってもおかしくないような崩しの部分はあったのでそこは評価できるのかなと思いますけども、最後のところの質や粘り強い守備が少し足らなかったので結果的には負けるべくして負けてしまったと思っています。

何よりも、富山相手に点が獲れなかったとことが悔しいですし、前期が0-2で後期も0-2は僕の責任ですので、チームをより良く整えることができなかったということで自分にがっかりしています。

――奥田をサイドで使った理由は?

シュタルフ 奥田(晃也)は前を向いて推進力を持ってプレーすることが得意な選手ですので、相手とのアンマッチを利用してフリーになりやすいところに配置しました。富山は左サイドからの失点が多いので、そこに僕らのストロングをぶつけてそこから崩してという狙いでした。前半の最初の方は機能して晃也のところにたくさん入っていましたけども途中から入らなくなって、股後半は真ん中に戻してという形です。

もうひとつは前線からプレッシングをかけてボランチのところで奪いたいという狙いがあって、佐藤(祐太)の守備の粘り強さという特徴がありますので、そこでのポジションチェンジということもありました。

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