横浜本牧フットボールマニアックス

稲葉の復帰弾&GK鈴木の第2PK弾。YS、浜松に勝利【F2第12節・vs浜松】[フットサル]

2019年11月30日 焼津
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

Fリーグ2019/2020ディビジョン2 第12節
アグレミーナ浜松 3―5 Y.S.C.C.横浜
2019年11月30日(土)  焼津シーガルドーム 観客数 617人

[得点]
10’44” YS横浜 伊藤玄
19’30” 浜松 須藤慎一
29’56” YS横浜 滝沢拓也
33’33” YS横浜 橋本裕貴
34’47” YS横浜 稲葉洸太郎
35’42” 浜松 山元優典
36’03” 浜松 鷲北一輝
37’21” YS横浜 鈴木陽太 (第2PK)

▼「オレに任せろ」「お前に任せた」という信頼関係

前半終了後、前田監督は後半に向けベンチを移動。そしてしばらくの時間、座したまま動かなかった。前半残り30秒、YSは同点に追いつかれる。その傾きかけた流れをいかにハーフタイムで切り替えるのか。その後、監督と共にピッチに現れた選手たちの表情は明るかった。

アグレミーナ浜松のキャプテン、中村友亮は「アグレッシブに来られた」と言葉を残す。YSは前線からプレスをかけ後半だけで19本のシュートを放ち、ゴール前に詰め続け突き放した。だが、ケガからの復帰弾となった稲葉のゴール後、異変が起きる。パワープレーを仕掛けた浜松にわずか数秒で2失点をしてしまう。焼津のアリーナは熱を帯び、ホームである浜松の雰囲気になり始めた。だが、浜松はすでに5つのファウルを積み重ねていた。自陣ゴール近辺で、GK鈴木が浜松の中村に倒される。立ち上がった鈴木は誰も寄せ付けないかの如く、ボールを片手にピッチを横断し大事にボールをセット。その姿は「オレに任せろ」という強い意志と、「お前に任せた」という信頼が見えた。GKvsGKの第2PKは鈴木に軍配。鈴木は傾きかけた嫌な流れを断ち切り、ゲームを締めくくった。

前期の1-0と同様に苦しい戦いだった。だが前期と同様に勝ちを手に入れた。そして前期と同様に、しっかりと勝ち切る価値を手に入れた。YS、無敗の首位キープである。

前田佳宏 監督

前田 まずは浜松の関係者のみなさん、このような素晴らしい舞台を用意していただいて本当にありがとうございました。

試合に関しては正直すごく厳しいゲームだったと思っています。予想はしていましたけども厳しい試合になったというのが正直なところです。浜松の選手のみなさんの特徴がすごく個人に長けたチームですので、こういうゲームになるだろうと想像していましたが実際こういうゲームになって正直今は疲れていると言いますか、ホッとしているところです。

特に後半、自分たちが先行している試合展開でしたのでもう少し落ち着いてゲーム展開が運べればよかったのですけども、そこがまだまだチームとしても僕自身としてもまだまだ未熟で失点をして流れを持っていかれ、言葉的にはバタバタすると言いますかそうなってしまったので、これは次のホームラストゲームがありますのでそこに向かって新たに改善していきたいと思います。

宿本諒太

宿本 今日の試合に関しては内容では互角もしくは負けていて、結果では勝てたという印象です。ただ、リーグを戦っていくにあたってどんなに内容が悪くても結果は得られると自信がついてきたところはチームとしてポジティブで、前半1-1で折り返しても後半で突き放せるという自信がみんなにあって結果勝ちを収められるというところまで成長したのかなと思います。ただ今日の試合に迎えるにあたって、僕らがF1に上がるのにふさわしいチームだと内容でも結果でも証明しようとみんなで言って臨んだ試合ですけども、そこにはまだ及ばない。浜松は今順位はあまりよくないかもしれないですけども、F1から降格をしてきてメンバーもほとんど変わらないでクオリティが高いチームで。そのチームを相手にどうやってできるかというチャレンジでしたけども、そこに関してはまだまだでF1にふさわしくないと言いますかまだまだ向上できる余地があると感じた試合ですので、またラスト2試合みんなで高め合ってやっていきたいと思います。

――前からのプレスがうまくハマり、そこからリズムをつかんでいったと思います。

宿本 印象的にはあまりハマっていたという印象はなく、個々の技量が上回っていたりしたのかなと思います。前がかりになり過ぎて簡単に前につけられてシンプルなボールを入れられる場面の方が多く感じたので、チーム全体の印象としてはあまりハマっているという印象はなかったです。

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