優勝への準備は整った。最後の平沼を有終の美で飾る【F2第13節・vs柏】[フットサル]
2019年12月21日 横浜
(PHOTO,TEXT・佐藤功)
Fリーグ2019/2020ディビジョン2 第13節
Y.S.C.C.横浜 5―2 トルエーラ柏
2019年12月21日(土) 横浜市平沼記念体育館 観客数 507人
[得点]
09’39” YS 高橋健
17’07” YS 川崎柊音
26’02” 柏 林賢治
30’16” YS 橋本裕貴
31’24” 柏 林賢治
32’42” YS タイ・フーイ
36’38” YS 樋口未樹也
▼優勝への準備完了
そのセット、凶暴につき。先制をもたらした高橋健、追加点を奪った川崎柊音、失点を許し嫌なムードが漂い始めた矢先に突き放した橋本裕貴、そして彼らを支えた伊藤玄。試合を決定づけたのは、この4人の男たちであった。
だが、彼らだけではない。どのセットもどの選手も前から積極的にプレスをかけ、柏を消耗させた。また柏のパワープレーに対し、YSもパワープレーで応じ常に主導権を握り続ける姿勢を魅せた。ピッチに立ったのはベンチに入った14名全員。全員でYSらしさを貫き、勝利を手にした。
宿敵は本拠地で待っている。最終節は年明け、その相手は北九州。優勝決定戦への準備が整った。
前田佳宏 監督
前田 試合もそうですけども、稲葉洸太郎の引退のセレモニーも一緒にやってもらってありがとうございました。そのこととFリーグから発表があった昇格の件もあって、もちろんホームが今シーズンのラストということもあっていろんな想いが混じり合うゲームになると最初からなると思っていましたし、それを選手に言っていました。ただいろんな状況があっても、僕たちのチームはできることは変わらないと。真面目にひたむきにハードワークすること、それしかないのでそれを前面に出してやろうとしたゲームでした。もちろんまだまだ改善しないといけないところはあると思いますけども、今日は勝つことが最高でもあり最低でもありというところだと思っていたので、しっかり勝てて今はホッとしています。
これで来年、今シーズンですけども来年の北九州さんとの優勝決定戦になりますが、お互いF1に上がりますのでF2の戦いというよりもF1に2つのチームが入っても認めてもらえるような熱いゲームができればと思っています。そういう意味で僕も期待していますし、北九州のみなさんも簡単には。僕らはアウェーで敵地になりますので、優勝は観たくないとなりますのでバチバチしたゲームが展開できると思いますので、いい準備をしてまたハードワークをして頑張りたいと思います。
宿本諒太
宿本 今日の試合に関してはホームラストということもありますし、F1に昇格することが決定したというリリースもあったり、洸太郎さんの最後のホームゲームだったりと試合以外のところで試合に集中しづらいような環境になりうる試合かなというところに危惧をしていました。去年のホーム最終戦で同じようなところで北九州に1-5で負けましたし、この試合に向かっていくにあたって試合のことだけに集中していこうと声をかけていたので、いい試合ができて結果を納められたところで良かったと思いますしホッとしています。
ただ2位以上確定していて今は1位ですけども、F1に上がるために優勝して上がっていくところをサポーターは望んでいると思いますし僕らもそこしか見ていません。F1に上がると決まったからと言って僕らが突然強くなるわけではないですし、北九州との直接対決をしっかり制して優勝して上がっていくところしか選手は考えていませんので、このあとすぐにいい準備をして年明けの試合に向かっていきたいと思います。
――先日に一部昇格が正式に決定しましたが、一部に上がることでチームとしてブラッシュアップしていかなければいけない部分はどのようにお考えでしょうか。
前田 一言で言ってしまえば質の部分だと思います。肉体やメンタルだったりいろんな差はあると思いますけども、僕が一番違うと思っているのはプレーのクオリティが違うと思っています。ただ急激には上がらないと思いますので、多少プレーのクオリティが落ちてもそこで勝ち星が拾えるように泥臭くやっていきたいと思っています。プレークオリティの部分は永遠に上げていかなないといけないと思っていますが、ただいきなりにとはいかないのが現実だと思っていますので、自分たちの足元をしっかり見てそのなかで勝ち点が取れるような、先輩チームに負けを取らないといいますかコイツら面倒臭いなと言わせるチームになっていきたいと思います。
宿本 同じく質の部分はF1に上がればひとつのミスで失点をしてしまいますし、ひとつのチャンスをものにできないとそのゲームを落としてしまうというような神経を使った試合が毎回毎回になってくると思っています。ただテクニカルに今の質を向上していこうということは大事ですけども、それよりも僕らのチームスタイルとしては走力だったりフィジカルだったり一致団結して守っていくとか、そういったところを突き詰めてやっていくことがF1に向かっていくにはまずやっていくことだと思います。そこからF1のレベルに慣れてきたり質の部分は埋めていく作業をしていかなければいけないと現時点で思っています。