横浜本牧フットボールマニアックス

シュタルフ監督「殻を破る一番の特効薬は勝利」焦らず信じ続ける強さ【J3第5節・vs沼津】

2020年7月17日 横浜
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

「我ながら同じ表現しかないのかと思いましたね」とシュタルフ監督は苦笑いをする。だが同じ表現をしてしまうほど状況は、昨年の夏に似ている。Y.S.C.C.は今『殻にヒビが入っている』。

8試合未勝利だった昨年の夏、彼らは何度も何度もヒビが入った殻に撃ち込んでいた。勝つチャンスはあった、歯が立たなかったわけじゃない。その手ごたえを手にしていた彼らが、殻を破ったのは第23節だった。

今年は早くも第5節で、殻にヒビが入っている状態にたどり着いた。今年もあの夏と同じように、確かな手ごたえを握りしめ殻に撃ち込んでいる。あの夏と同じように、誰一人として下を向かず上を向いて、自分たちの信念を貫いている。

今週末こそは。それは選手のみならずファン、サポーターも思っている。だが、そう思えば思うほど危険でもある。

「僕の仕事は、『今週末こそは』という気持ちを焦りに転じさせないこと」。

そう戒めるシュタルフ監督は、「殻を破る一番の特効薬は勝利」と焦らずじっくりとその日に向けていつも通りに準備を進める。

次の相手は沼津。昨年、0-2からひっくり返した大逆転勝利のように、今年も殻を破った証拠を魅せたい日が近づいている。

▼NEXT MATCH

2020明治安田生命J3リーグ 第5節
Y.S.C.C.横浜 ― アスルクラロ沼津
2020年7月19日(日)17:00
ニッパツ三ツ沢球技場

Y.S.C.C.横浜
16位:0勝1分3敗 勝点:1 得失:-5(6-11)

アスルクラロ沼津
5位:2勝1分1敗 勝点:7 得失:0(4-4)

▼今週末こそは、という焦りは禁物

シュタルフ悠紀リヒャルト 監督

――次節は沼津戦です。前節の試合後の会見でお話しされていた、ヒビが入った殻を破る時ですね。

シュタルフ そうですね。殻を破る一番の特効薬は、勝利です。勝利が自信につながって、自信によって殻を破るパンチ力が上がって成長スピードが増します。いくら自信を持ってやろうと言っても一番自信になるのは結果ですので、その結果を沼津戦では獲れるようにやっていきたいと思います。やることは今まで同じことですので、しっかりとサッカーをしてゴールネットを揺らして後ろは粘り強く守って、失点を減らして得点を増やせば勝利につながると思います。

(残り 1030文字/全文: 1980文字)

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