横浜本牧フットボールマニアックス

シュタルフ監督「分析や改善は結果ではなく、内容に基づいたもの」ここからのし上がるための過ごし方【J3第6節・vs長野】

2020年7月23日 横浜
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

次に戦う相手はパルセイロ。前節、秋田に敗れはしたもののここまで2勝2分1敗とその実力を魅せている相手が、長野の地で待っている。そこは昨年の10月、ホテルの窓から台風の恐ろしさを目の当たりにし、人としてサッカー選手として何ができるのかと問い続けた地。そこは昨年の11月、横浜の気迫と長野の気迫がぶつかり合う、本気の戦いを届けた思い出の地。そして、その時の悔しさが残っている地である。

たかが1勝。Y.S.C.C.からはそんな気持ちが見える。前節、待望の初勝利を手に入れた。だが浮かれることなかれ。「(沼津戦の)内容はそれほど良くはなかった」とシュタルフ監督は「結果に基づいたものではなく、内容に基づいた分析や改善」を進める。

されど1勝。Y.S.C.C.からはそんな気持ちが見える。粘り強く戦ったことで、連勝の権利を得ることができた。彼らは「勝ち点を獲り続ける」ために細部までこだわり、ディティールを詰めている。

対長野戦へ向け、戦術と戦略という知力を付け、走り負けない体力とミスを減らすべく技術を磨く。その工程のなかで彼らは、ここからのし上がっていくという気力を蓄えている。今度は気迫で上回る番。自分たちに矢印を向け続けるY.S.C.C.は、レベルアップをし続けている。

▼NEXT MATCH

2020明治安田生命J3リーグ 第6節
AC長野パルセイロ ― Y.S.C.C.横浜
2020年7月25日(土)18:00
長野Uスタジアム

Y.S.C.C.横浜
15位:1勝1分3敗 勝点:4 得失:-4(8-12)

AC長野パルセイロ
6位:2勝2分1敗 勝点:8 得失:2(6-4)

▼大事なことは、勝ち点を獲り続けること

シュタルフ悠紀リヒャルト 監督

シュタルフ 僕らにとって大事なのは、この流れのまま勝ち点を獲り続けることです。長野は強いチームで、秋田戦での1敗しかしていないチームです。しっかりと僕らの良さを思い出して、沼津戦の粘り強さを持続させればいいゲームはできるので、アウェーでいいゲームにしたいです。

長野戦は、去年のなかでも一番思い出に残っている試合です。台風で僕らもホテルで被災して延期になって、もう1回行った時の長野のファイトはすごかった。そのファイトを、今度は僕らが乗り込んだ時に魅せたいと思います。しっかり勝って、その後にホーム二連戦が待っていますので連勝でつなげたいという気持ちは強いです。

――前節、勝利をしたことでサポーターはこの一週間を気持ちよく過ごせたと思います。監督ご自身、この一週間はいかがでしたか?

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