延期と中止と負傷者、そして横浜港。すべてが狂い始めた2月【2020年の足跡】
(PHOTO,TEXT・佐藤功)
2020年の足跡
▼2020年2月3日
Y.S.C.C.と書かれた紙が入ったボールを手にしたのは、北澤豪氏だった。3月14日から始まる全日本フットサル選手権大会の組み合わせ抽選会は、YouTubeのJFATVでのライブ配信。Y.S.C.C.の対戦相手は、東北エリアを勝ち抜いてきた宮城のレジェンガフットサルクラブに決定した。
このプロ・アマ混同のノックアウト方式トーナメントの大会で、フットサルの1シーズンが終了。それすなわち、その一戦一戦に稲葉洸太郎の引退がかかっていることを意味している。その彼と共に、この大会に並々ならぬ意気込みを持っていたのが、廣戸大志だった。数ヶ月前に、ポジションを奪われたベトナム代表の2名はもう帰国した。カッコ悪いかもしれないけれど、チャンスは巡ってくる。彼は気持ちを切り替え、何降り構わずトレーニングを続けていた。
時を同じくして、サッカーの始動日と同じ1月20日に出港したあの船が、横浜港に戻ってきていた。彼らの目と鼻の先に停泊するその船は、ダイヤモンド・プリンセスという名前だった。
Y.S.C.C.横浜の1回戦は東北代表レジェンガ、場所はオーシャンアリーナで。JFA第25回全日本フットサル選手権大会[フットサル]
▼2020年2月6日 横浜
もう早いもので、トレーニングマッチは3戦目。彼らは明治学院大学と戦っていた。
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