西山峻太「考えるきっかけづくりを」SHUNTA #25 SEATに込められた想いとは?【J3第22節・vs長野】[コメント]
2021年10月7日 横浜
(PHOTO,TEXT・佐藤功)
- NEXT MATCH -
2021明治安田生命J3リーグ第22節
Y.S.C.C.横浜 ― AC長野パルセイロ
2021年10月9日(土)13:00
ニッパツ三ツ沢球技場
Y.S.C.C.横浜
10位:6勝6分7敗 勝点:24 得失:-6(20-24)
AC長野パルセイロ
9位:6勝7分6敗 勝点:25 得失:7(25-18)
▼SHUNTA #25 SEAT
西山峻太にはたくさんの友だちがいる。その友だちと一緒に笑いたい。その想いを知ったクラブ、スタッフ、選手はもちろん、地域の人々やサポーターも彼の元に集まってくる。そしてその彼らも、西山の大切な友だちと、友だちになっていた。
西山峻太の友を想う気持ちが、人々の心と身体を動かしている。今、彼を中心とした、友だちの輪が広がっている。
▼きっかけになれたらいいという入り口
#25 西山峻太
――西山さん発案の、特別支援学校等に通う小中高生とその保護者をご招待するSHUNTA #25 SEATの2回目が近づいています。準備の方はいかがでしょうか?
西山 昨日、しおりをコンビニで印刷をしてきました。今回はYSファームの野菜をご提供していただけることになりましたので、収穫していただいたものをプレゼントできる形にもなっています。1回目の時、たとえば監督に色紙にサインを書いてもらったりしましたし、自分だけの想いだけではなく周りの方々のご協力もあって、このシートの取り組みに賛同してくださっている方がいることはすごく心強いです。
――2回目を迎えるにあたって、1回目の経験が活きてくると思います。1回目を終えての反省点や感想などはいかがでしたか?
西山 事務的なところはもっと改善したいと思いましたけども、シートの中身や自分のやりたい想いや意義は、試合が終わった後にお子さんや保護者のみなさまとお話しした時にやって良かったなと思いました。
サッカーを気軽に観に行くことが子どもを含めて家族としてなかなか行動できないとおっしゃっていましたし、他の会場での車いすの導線で「ここに階段がある、段差がある」と何気なく言われたことがあったけど、ご家族からすると「その段差が大変なんだよ」ということもお聞きして、その気づきを1回目から出せたことは良かったと思います。ピッチサイドで選手も近いし、臨場感があるところで試合を観たその楽しさをお聞きして、やって良かったなと感じています。
――子どもたちだけではなく、ご家族もいらっしゃる。その支えていらっしゃる方々にも目を向けないといけないと今、気づかされました。
西山 そうなんですよ。自分がこのシートをやりたいと思った時、家族含めて考えるきっかけづくりを、子どもに選択肢を与えてあげられるようなきっかけを作りたいと思ったので、今回のSHUNTA SEATをきっかけに他のスポーツを観戦するきっかけや体を動かすきっかけになれたらいいという入り口ですので、感触としては直接お話をした時にやって良かったなと思いました。
――また2回目ということで、よりいいものを作りたいとお考えだと思います。
西山 まずは、招待者様にとって快適な90分が終われば大成功だと思っています。でも前回は岐阜戦で結果がついてこなかったので、勝ち試合が観たかったという声もありましたので、そこはしっかり付け加えてよりいい日にしたいと思っています。
――パワーアップも大事ですけども継続することに意味がある、ということですね。
西山 本当にそうだと思います。クラウドファンディングで頂いた資金でやっていますので、その資金が底を付いたら活動ができなくなると理解をしていますので、その前にどれだけの方が関わってそれだけの方がシートを活用して何かを始められるきっかけになるかというところだと思います。この招待シート以外にもサッカー交流をする活動は考えていますが、Jリーグの試合をあれだけ近くで臨場感あるなかで、選手も間近で観れる経験は自分じゃないとできないと思いますので、しっかりできるようにクラブの協力も得ながらしっかりやっていけたらと思います。
――いろんなところで普通に行われることにしたいですね。
西山 そうですね。毎試合やれたら一番いいですけどもなかなか大変ですので、1試合でも多く1人でも多くの方が関われるものになればと思います。
僕はバックボーンとして特別支援学校で教員をやっていたというところがこの活動にするにあたっての一番の大きなトピックスですので、自分にしかできないことは何かと考えた時のこの活動です。他のクラブでも地域には必ず障害を持っている方はいますので、その方たちの居場所を作って上げるべきだと思います。Jリーグにとっても絶対に必要だと思いますし、自分がこの活動をしたことで少しでも広がっていけばうれしいですね。
――ではお話は変わりますが、先ほどおっしゃられていました選手としてプレゼントしてあげたい勝利についてです。今節の長野戦は、いろんなものがかかっている試合です。
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