横浜本牧フットボールマニアックス

松井大輔、2得点。その美しい軌道で宗近慧の200試合出場記念を祝う【J3第16節・vs八戸】

2022年7月9日 横浜
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

- RESULT -

2022明治安田生命J3リーグ第16節
Y.S.C.C.横浜 3―1 ヴァンラーレ八戸
2022年7月9日(土)
ニッパツ三ツ沢球技場:1,367人

[得点]
39′ YS 松井大輔
47′ YS 林友哉
63′ YS 松井大輔
74′ 八戸 板倉洸

▼青空に描かれた美しき曲線

「ビールいかがですか?」なんて、マーフィー波奈さんに薦められたら心が揺らぐ。飲んじゃダメだ、仕事しなきゃ、という葛藤に葛藤。その末に導き出した解答は、写真を一枚。Y.S.C.C.公認マネージャーはいい笑顔だった。横浜のお天気は晴れ。ニッパツには心地良い風も吹いている。その穏やかな空間で、ビールもいいけど冷えたお茶もうまいんだよ、と一息をつく。すると、緑のピッチに水色の選手が現れた。

林友哉、柳雄太郎、山本凌太郎……いずれも前節、途中出場をした者がスタメンに名を連ねる。そして、本格的に”二刀流”が始まった、松井大輔の姿あり。星川監督はその彼らを含む11人に、とある使命を課していた。

「攻撃のパス出しがあそこからできるので、ビルドアップのところでしっかり基点を作ってもらうという意味でそこに置いた」

その”あそこ”とは、右の位置。指揮官はそこに、いつもは中央でかつ少し前でプレーをする土館賢人を配置。そのキャプテンに絡んでいくのは、右サイドのタッチライン際にいる、左利きの菊谷篤資である。その逆、左サイドではWBの柳が、左CBの藤原拓也に絡んでいく。

「WBを使っての組み立てがうまくいっている。中盤とサイドとうまく繋がると前に運べるしプレスもかわせるし、その回数をどれだけ多くするかが大事」

そう話す中央のCB、宗近は前のポジションから降りてくる吉田明生とパス交換。同じくボランチの山本も、そこに顔を出していく。

「(星川)敬さんが来て、やり方をみんなが理解してやっている」 (宗近)

その理解の元、ボールを右へ左へと回していくYS。そしてその理解を元に、前線が動き出す。前半10分、右利きの柳が左側から中に切れ込んでくる。彼のパスに反応したのは、林友哉だった。

そして、背番号22が動き出す。

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