敗戦より痛恨だった脇本の負傷。長期化の場合、気になる人選は?【いわてグルージャ盛岡】【第4節A仙台戦レビュー】
点差ほどネガティブではない0-3の敗戦
J2昇格後、初の複数失点での敗戦となった第4節・仙台戦。しかし、点差ほどネガティブな内容ではなく、正面からぶつかり合いながら岩手がスタイルを見せつけるシーンも少なくなかった。
秋田豊監督が「前半立ち上がりから内容は悪くなかった」と振り返るように、岩手は昨季のJ1チーム相手に一歩も引かずに自信をもったプレーを披露。ラインを高く保ち、15分でCK3本、FK1本を獲得しチャンスにつなげるなど、狙いとするプレーはしっかりと表現してみせた。また、42分には第3節・琉球戦でもみせた低い位置からのポゼッションを起点とした崩しで、左の和田昌士のクロスにモレラトがボレーを見舞うなど、まだまだ頻度こそ少ないものの、明確に再現性のあるプレーで仙台ゴールを脅かす。
それでも仙台はその上をいった。そのモレラトのシュートの直後、左から右に展開し、最後は遠藤康の見事なシュートで先制に成功する。起点はゴールキックだった。岩手はショートパスでのビルドアップを妨げるため、前に人数をかけたが、それによって空くピッチ中央のスペースをフィードで突かれ、失点を許した。この試合でも失点シーンの前に同様の形から攻め込まれる場面があっただけでなく、第2節・町田戦の失点につながるPKの直前にも同様のスペースをフィードで突かれている。ショートでつながせない選択肢自体は悪くないが、それで生じるスペースをJ2上位陣は確実に突き、致命傷を負わせる。このあたりは改善が必要なポイントとして浮かび上がる格好となった。
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