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岩手・中三川哲治監督代行、栃木・時崎悠監督コメント全文【J2第5節・岩手vs栃木】【いわてグルージャ盛岡】

【いわてグルージャ盛岡・中三川哲治監督代行】

―試合の総括

お疲れ様でした。前半1点取られて、後半取りに行かなければならない状況で選手たちは戦う気持ちを出してくれて、同点に追いつけてよかったと思います。グラウンド状況、風もありましたし、お互いに相手の背後を攻め合うような感じのサッカーをしていたと思うんですけど、技術的にうちの方がそこのミスが多かったかなというところで、その分、栃木さんの方が攻めた形になったと思います。その修正ができればまた変わってくるかなと思います。

 

―寒さ、風、グラウンドコンディション、チーム内に感染者が相次ぐ難しい状況の中、選手たちにはどんな声をかけて送り出したか?

「(チームの)立ち上げのときのミーティングで、どんなメンバーでも、どんな相手でも、どんな状況でも闘うというところから始めたので、それは選手もわかってくれていて闘う姿勢をもう一度見直して送り出しました」

 

―選手交代の意図について

「監督、スタッフと相談しながら、あの状況で背後を狙うのであればスピードのある選手や元気な選手というところで、ある程度早い段階から交代というのは考えていました。その交代で入った選手が前への意識を出してくれたので、タイミング的にもいい交代だったのかなと思います」

 

―今後、選手に期待すること

「今日、仙台戦の敗戦からメンタルを勝ちに行くというところに持っていって戦えたので、そこを1年間通じてやっていければある程度のゲームはできるかなと思います。細かい守備のところ、得点のクオリティーの修正は必要ですけど、今日の勝点1は大きな勝点1かなと思っています」

 

―選手交代について、ボランチが本職の弓削選手を下げて、本職でない小野田選手を残しましたが、この意図はどこにあったか?

「小野田の守備の強度を保ちたいということで小野田を残しました」

 

―先週は練習が中止になったり、監督、ヘッドコーチ不在のトレーニングが続いたりと困難な状況でしたが、その中でこういった戦いをみせた選手の評価、どういう声をかけてあげたいか?

「逆に言えば、この状況でチャンスをもらえた選手もいるし、結果を出してプロとしてどんな状況でもという思いでやってくれたと思います。ただ、先ほども言いましたけど、立ち上げからそういう話はしていたので、選手も大変だった1週間という意識はなく、雰囲気をみてもいつも通りだったので、その辺は問題ないのかなと思いました」

 

―今日の試合を踏まえて、次節に向けた改善点は?

「来週はまたどんなコンディションになっているかわかりませんが、ここ数試合失点しているので、守備の改善。セカンドボールを拾われてシュートまでいかれてしまったんですけど、そこらへんの修正をしなければいけないというのと、奪った後の攻撃でどこを起点にするのか、誰を起点にするのか、起点に入った後の崩しの精度、このあたりを改善していけば変わっていくのかなと思います」

―中三川ヘッドコーチが栃木の出身ということで、この試合、どのような心境で臨んだか教えてください。

「チームがJ2に上がったことで『栃木だけには絶対に負けたくない』という思いはありました。普通にいけば、僕がヘッドコーチとしてベンチにいる予定だったんですけど、すごいタイミングで監督代行という形で、相手が栃木ということでプレッシャーもあるけど楽しみもありました。GKコーチの新沼泉も栃木出身なんですよ。選手たちもその辺をわかってくれていて、勝にいこうという気持ちを持っていて最後得点してくれて大きな勝点1が取れたので、よかったなと思っています」

 

 

 

【栃木SC 時崎悠監督】

―試合の総括

お疲れ様でした。勝点3を取りたい試合でしたけど、追いつかれてしまい本当に残念です。この試合をするにあたって多くのサポーターが栃木から来てくれましたし、岩手ではJ2の初開催ということで、見に来てくれた方にいろいろなものを伝えられるようなそういうゲームをした中での勝点3という思いも強かったのですが、まだ足りないことがあるということを認識して次の試合に進んでいきたいと思います。

―ピッチ状態が悪い中で蹴り合うような試合になりましたが、その展開についてはやむを得ないと感じているのか、あるいはもう少し冷静にボール運びができたのか、監督はどのような思いでしょうか?

「どうですかね。我々スタッフも前日、試合会場にきて、ほとんど緑色のピッチが見えない状態で、それでもグルージャのスタッフ、そして地元の高校生たちが必死になって

サッカーができる状況にしてくれました。でも、やっぱりボールが転がらないという状況だったので、割り切ってジャッジをするところと、水はけの具合や場所によってはある程度コントロールすることもできなのかなと。見ている側はなんとでもいえますけど、実際に中でプレーしている選手にその余裕があるかないか、心理的な部分も含めてあると思います。ただ、失点の部分に関しては、ピッチ状態が関係ない部分でしたし、そこを言い訳にはまったくしたくないですね」

 

―前半は序盤から岩手の方が徹底して3バックの脇を狙った印象でした。栃木も特にゴール後から徹底して同じ場所を狙うようなプレーも増えた印象ですが、そのあたりの判断や指示について教えてください。

「つなげ、蹴れと普段から言ってるつもりはないですし、ただ、立ち上げ当初から相手のアバウトなボールでも収められる判断というものを求めてきましたし、その余裕がないときには大きく高く(蹴る)というところも伝えてきました。実際に東京Vの試合でも失点したりいろいろなことを経験しながらできることできないことを明確にして、できることを増やしてきているつもりですけども、今日に関していえば、ピッチが、ボールが転がる状態ではないということを前日、そして試合の間際まで選手・スタッフで共有して、入りのところは特にそういうイメージで試合に入ったのは間違いないと思います」

 

―ゲームは80分くらいまでうまく進められたと思うが、監督の中では振り返ったときに勝ち切れなかった要因はどこにあるか?

「前節もそうですが、選手交代も含めて、追加点を取る(ことを目指しながら)、決して守り切ってクローズするということは考えていませんでしたし、相手コートで押し切って最後の終わりを迎えたかったというのはありますけど、やっぱり心理的にどうしても運べるところを蹴ってしまったりだとか、簡単にクリアしてしまったりだとか、もう一つ判断が伴えば追加点のチャンスはあったと思うし、ゲームを10でクローズすることもできたと思います。ただ、それは選手に責任はなくて、そういうことを判断できるようなことができない僕の部分だと思うので、勝点1という結果は僕に足りないところがあるんだなと。映像を見てみないとわかりませんけど」

 

 

 

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