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J論プレミアム

J2オールスター補強を実現させるために大分・片野坂監督が行ったこととは?

片野坂知宏監督に座右の銘を尋ねると、さほど迷わずに「実るほど頭を垂れる稲穂かな」と答えてくれた。謙虚さを尊ぶこの有名なことわざを選んだ理由はシンプルなもの。

「いい結果、良い成果を出せたのは自分のだけのせいではない」という考えがあるからだ。

片野坂監督の実績はめざましく2016年にJ3に降格したばかりの大分の監督に就任すると、1年でJ2に復帰。2017年にはJ2残留と、上位を伺う順位を維持し、昨季見事に2位でJ1自動昇格を手にした。

そうした実績について片野坂監督一人で成し遂げたわけではなく、選手、スタッフ、フロントはもちろん、スポンサー、サポーターのみなさんの支えがあってのことというスタンスに立つ片野坂監督の監督としての考えについて、聞かせてもらった。

 

(前編:3年でJ3からJ1へ。大分・片野坂監督の強さには名将4人の影響があった【無料記事】)

 

 

理想と現実のバランス。2019年はこう戦う。

--今年のJ1での目標は?
「目標はJ1残留ですね。我々は2位で昇格しましたし18位からのスタートだと考えています。予算の規模もクラブ自体の規模もJ1の中では一番下だと思ってるので。とにかく1年でJ2に降格しないように。とにかく残留できるようにやることが大事だと思ってます」

--残留することでまた道が開けてくることもあるかもしれない。
「そうですね。J1でやった選手というのも、経験を持ってる選手も少ない。J1でやった選手もサブだとか、公式戦34試合全部出たような選手はいないと思うので。つまり、J1は新しい舞台だと思います。またぼく自身もJ1はコーチではやらせてもらいましたが、監督としては初めてですし、選手とともにどういうチャレンジができるのかということはトライしたいですね」

--今年のJ1はいつも以上にレベルが高いと予想されています。
「簡単ではないです。それはもう覚悟の上で。ただ、チャレンジはできると思うので。それが良い成果につながるかどうかはわからないですが、この3年の中で積み上げてきたものをまたJ1の舞台で出したいですね。トリニータでの4年目でどれだけもがきながらも目標を達成できるか。厳しい、苦しいシーズンにはなると思いますが、選手とともに。スタッフとともにチャレンジしたいと思います」

--J1では理想と現実はどうバランスさせますか?
「J1では守備が多くなる可能性がありますが、どういう相手でも自分たちがボールを持てるゲームをしたいですね。ボール保持に関しては自分たちが主導権を持つようなサッカーはJ2の中でもトライしてたので、それをJ1の中でどれだけできるのかはやりたいです。

どうにも勝てないから、結果が出ないからと言ってそこから逃げたり、そこでトライしないというのは、自分の中ではしたくないですね。ただ勝てないと。まわりはもっと勝ち点が取れるような、残留できるような戦いをしろと言ってくる可能性はありますが、そういう状況に追い込まれたときにはもしかしたら変わるかもしれませんが、それでも変えたくないですね。ぼくはこれで勝負するくらいの覚悟はあります」

--攻撃ではボールを保持するようなサッカーを指向して、ただ時間帯によっては守ることもある。でもはじめから守るということはしないと。
「そうですね。決して守備をおろそかにするつもりはないですが、守備もしっかりオーガナイズして厳しさを持って球際とか、個の対応のところも粘り強くやらないといけないと思ってますし、その中でボールを保持する。攻撃で攻撃権を持つということ。その攻撃権を持った中でどれだけチャンスを作って、それが得点につながるという攻撃が何回できるのかが大事になる。
ただボールを握るというだけなら後ろで回せば握ってることになりますが、そこからゴールに向かわないといけないので。それをどう崩していくのか。その崩し方だとか攻撃の仕方、得点を取るところは恐れずにチャレンジさせてやりたいなとは思います」

 

限られた予算内で大分を選んでもらうために実行したこと

--補強については、今年は入れ替わりがあるようですが。
「3分の1くらい変わりましたが、まあでもJ2を2位で昇格することができたので。J1になって自分たちのクラブの規模、予算の中で範囲があったので、その中でJ1で戦える戦力ということでクラブと話し合いながらポイントポイントでバランスよく補強できたと思いますし、ある程度こちらのリクエストもクラブは応えてくれて、補強してくれたなというのはあります。

 

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