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一番大きかったのは『日本じゃない』細貝萌がタイへ移籍を決断した理由

柏レイソルからタイリーグの強豪クラブであるブリーラム・ユナイテッドに移籍した細貝萌選手。
今回、その細貝選手にタイサッカー専門メディア『フットボール タイランド』を主催するライター・本多辰成氏が直撃。
苦しかった柏レイソル時代について、なぜブリーラム・ユナイテッドへの移籍を決断したのか、タイリーグで実際にプレーしてみて感じたことなどをたっぷりお届けします。

 

 

▼去年8月にオファー、赤星の助言で移籍を決断

――タイリーグ王者のブリーラム・ユナイテッドへの移籍は、大きな決断だったのではないかと思います。移籍の経緯から教えてもらえますか?

細貝:実はオファーは去年のシーズン中、8月くらいの段階で代理人を通じて獲得したいという意向をいただきました。

――去年の8月ですか。ずいぶん早い時期にオファーがあったのですね。

細貝:そうなんです。まだJリーグのシーズンの真っ最中で柏も厳しい状況の中で戦っていました。ただ、そんなに早い段階から興味を持ってくれているというのは選手としてはすごくうれしかった。チームにもすべて伝えた上でブリーラム側とも話をさせてもらって、ブリーラムの強化担当がわざわざ日本にも来てくれて。監督もプレーを見て評価してくれていて、今まで海外でやってきた経験も含めて評価してくれているということを伝えてくれました。

――前橋育英高の同級生でもある青山直晃選手(現・ガンバ大阪)が、昨季までタイのムアントン・ユナイテッドでプレーしていました。青山選手に相談などはしましたか?

細貝:青山もそうですし、同じく去年までタイでプレーしていた浦和時代の同期の赤星(貴文)にもいろいろと聞きました。特に赤星とは普段から連絡をとっている仲なので、「こんな話が来たんだけど」という話をして。そうしたら赤星は、「他のチームならおすすめしないかもしれないけど、ブリーラムならいいと思う。ハジが行ったとしても、『なんでそこに行ったの?』とは俺は思わないよ」と言ってくれたんです。僕自身、タイリーグを追っていたわけではないので、ブリーラムと聞いてもACLに出ているのをなんとなく知っているくらいだった。だから、彼ら2人の存在は心強かったし、大きかったです。彼らの言葉がなければ、どういう決断をしていたかわからなかったと思います。

――赤星選手が「ブリーラムなら」と言ったポイントは、実力を含めたクラブの総合力の高さですか?

細貝:そうですね。間違いなくタイリーグを引っ張っていくチームのひとつだし、規模も大きいクラブだということで。

――資金力もタイでトップのクラブだと思います。待遇的にも魅力的なオファーだったんでしょうか。

細貝:他の選手のことはわからないですが、僕自身の契約には住居や車などの生活面のケアも含まれていましたし、金銭的にもしっかりとしたオファーでした。正直、ヨーロッパレベルに近い感覚だと思います。もちろん待遇などの条件だけで移籍を決めることはないですけど、サッカーの部分でもしっかりと評価をしてもらって、待遇面でもしっかりとした評価をしてもらっているので頑張らなければいけないと思っています。

 

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