J論プレミアム

今話題のネットラジオ始めました(海江田哲朗)

タグマ!サッカーパック』の読者限定オリジナルコンテンツ。『アルビレックス散歩道』(新潟オフィシャルサイト)や『新潟レッツゴー!』(新潟日報)などを連載するえのきどいちろう(コラムニスト)と、東京ヴェルディの「いま」を伝えるWEBマガジン『スタンド・バイ・グリーン』を運営する海江田哲朗(フリーライター)によるボールの蹴り合い、隔週コラムだ。
現在、Jリーグは北は北海道から南は沖縄まで58クラブに拡大し、広く見渡せば面白そうなことはあちこちに転がっている。サッカーに生きる人たちのエモーション、ドキドキわくわくを探しに出かけよう。
※アルキバンカーダはスタジアムの石段、観客席を意味するポルトガル語。

 

うってつけの放送ブースを見つけて喜色満面。換気扇もある!

 

今話題のネットラジオ始めました(海江田哲朗)[えのきど・海江田の『踊るアルキバンカーダ!』]三十七段目

 

■試合後の課題に目を向ける

以前から気にはなっていたのだ。明確な課題と言ってもいい。いつか手をつけなければならないと思っていた。

2016年から僕の運営する『スタンド・バイ・グリーン』はプレビューやコラムはわりかし豊富だが、試合直後は沈黙を貫いている。翌日に出すマッチレポートにすべて集約させたいという方針ゆえだ。

タグマ!つながりのほかのライターは違う。監督・選手コメントを上げたり、短信、レポートなど、読者にホットな情報を随時届けている。

以前、アウェーのザスパクサツ群馬戦のあと、ぱっとせんゲームだったと記者控室でだらけていたら、『Gマガ』の伊藤寿学さんから「タグマ!関係で、あんたみたいにのんびりしている人、初めて見たわ!」と驚かれた。仕事の早い伊藤さんは、記事をささっと書き上げ、駅まで車で送ってくれた。

そう言われてもなあ。

速報で上げた選手のコメントが、マッチレポートの内容と被るのが気持ち悪かったり、試合結果に毛の生えたようなレポートを出すのはどうもしっくりこない。ひと晩寝かせてから書きたいという長年の習慣、書き手のわがまま、勝手な都合によるものである。

柔軟性をもって適宜対応、スピード勝負のネット媒体におき、どちらの姿勢が正しいかは明白である。要するに、僕はアダプトしきれていない。そのまま5年の月日が経過した。

一方で、たとえば競馬ファンとしての自分はどうか。応援する馬がレースを勝ったときは、どんな些細な情報でもいいから読みたいと強く欲す。それこそ競馬サイトをしらみつぶしに当たり、いわゆるベタ記事を見つけては小躍りする。またレースを見返したりして、余韻に浸るのは至福の時間だ。映画だってそう。観終わったあと、興奮冷めやらぬ状態でさまざまなレビューを目にし、ほほうとか、う~むとなるのが楽しい。

そんなファン心理を知りながら、手をこまねくばかりで放置してきた。ユーザビリティの面では運営者失格である。

 

■とっておきの収録ブースを発見

新型コロナウイルス禍に見舞われた2020シーズン。オンラインによる横並びの取材が常態化し、他と差別化しづらい事態に直面する。ここは何らかの独自性、コンテンツの新機軸を打ち出さなければならない。そう考えた僕は、ついでに先述した課題も解消できないかと調子のいいことを企てる。

 

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