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【六川亨の視点】2021年2月26日J1リーグ第1節 川崎フロンターレvs横浜F・マリノス

J1リーグ第1節 川崎フロンターレ 2(2ー0)0 横浜F・マリノス
18:03キックオフ 等々力競技場 入場者数4,868人
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「金J開幕戦」は、前年王者の川崎が完成度の違いを見せつけ2-0の完封勝利を収めた。横浜FMはキャンプで主将の喜田拓也、エウベル、マルコス・ジュニオールら主力が負傷したため、アンジェ・ポステコグルー監督は大分から移籍したDF岩田智輝、高卒ルーキーFW樺山諒乃介らをスタメン起用した。それ自体は悪いことではない。しかし3-4-3にシステムを変更し、扇原貴宏の1ボランチには無理があった。得意とするパスワークは見る影もなく、川崎の高い位置からの囲い込みに簡単にボールを失う。自滅した前半でもあった。

後半の横浜FMは4-4-2に戻したことでパスもつながり始め、20分過ぎまでは川崎を自陣に押し込んだ。18分にはオナイウ阿動が左ポスト直撃の惜しいシュートを放つ。しかし鬼木達監督が疲れの見えるボランチのジョアン・シミッチに代え橘田健人を投入し、インサイドMFの田中碧をボランチにコンバートしたことで川崎が試合をイーブンに戻した。その後は両監督とも積極的な交代カードを切ったがスコアは動かず、2-0のままタイムアップを迎えた。

敗れたものの横浜FMには改善の余地が多々あるため、ケガ人が戻って戦力が整備されれば今日より酷い試合はしないだろう。一方の川崎は、チームとしての完成度は高いもののスタメンとサブに力の差がある点が気がかりだ。中村憲剛が引退し、齋藤学も名古屋に去った。スピードスターの三苫薫は相変わらず危険な存在だが、対戦相手にとっては昨シーズンのように後半から出てきた方が嫌な相手ではないだろうか。盤石なようで、ACLの過密日程などを考慮すると、先行きに危うさを感じた川崎だった。

 

六川亨(ろくかわ・とおる)

東京都板橋区出身。月刊、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任し、W杯、EURO、南米選手権、五輪を取材。2010年にフリーとなり超ワールドサッカーでコラムを長年執筆中。「ストライカー特別講座」(東邦出版)など著書多数。

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