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【田村修一の視点】2021年3月29日 国際親善試合 U24日本代表 vs U24アルゼンチン代表

国際親善試合 U24日本代表 3(1-0)0 U24アルゼンチン代表
19:45キックオフ 北九州スタジアム 入場者7,302人
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わずか2日の間に初戦で浮き彫りになった問題を改善し、日本がアルゼンチンに完勝した。パスの受け手にプレスをかけられゲームをコントロールされたことを踏まえ、相手守備ブロックの前でボールを収めて戦いを挑むことを繰り返しながら気を見て背後を突く。その繰り返しが前半終了間際の先制点として実を結んだ。後半もコレクティブに守り切り、相手に決定機を作らせなかった。パススピードとプレースピードを上げてインテンシティを高め、ぶっつけ本番でタスクをまっとうした選手たちの適応力の高さは特筆に値する。まだまだ粗削りで改善の余地も多いが、日本がメダルの有力候補であることを示した試合だった。

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。

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