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【森雅史の視点】2021年5月4日 J1リーグ第12節 川崎フロンターレvs名古屋グランパス

J1リーグ第12節 川崎フロンターレ 3(1ー0)2 名古屋グランパス
15:03キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数4,954人
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首位・2位決戦第2戦、開き直った名古屋に2点を追い上げられたがその前の3得点がモノを言い、川崎が大切な局面で連勝した。14試合を終えて川崎が去年同様、独走態勢を固めつつある。

ブルーノ・コンカコーチは「川崎はいつもほどノビノビとサッカーをしていなかった」と自分たちの狙いが一定の効果を上げていたと語り、鬼木達監督も「試合をコントロールすることはなかった」と振り返った。確かにこの日の川崎が特長を発揮したのは2点目、三笘薫が成瀬竣平をかわし、中央にフリーの山根視来が合わせた点だけだった。しかし、1点目のセットプレーの名古屋のマークミスに加えて、2点目も名古屋がポジションチェンジしていた間に山根が飛び出していったという、相手の一瞬のエアポケットを見逃さない勝負強さはやはり一歩抜きんでている。

名古屋にとって惜しむらくは、攻略の糸口が見つかった時間が遅かったことだろう。65分、右SBの成瀬に代わり森下龍矢が入って、後半から右サイドに移ったマテウスとコンビを組むと一気に攻撃のスイッチが入った。また同時に交代した齋藤学がインサイドに入り込むことで吉田豊が外のレーンを使いやすくし、ペナルティエリア付近でポイントを作れるようになったのだ。特に今季、吉田の控えとして考えられていた森下が鳥栖時代と同じ右サイドに入ったことはチームに大きな活力を与えた。名古屋の73分の1点目は右サイドを突破した森下から、83分の2点目は右サイドのマテウスが倒されたFKからで、効果は数字に表れたと言えるだろう。

名古屋が残したヒントは何か。両SBが恐れず飛び出していけるようにすることではないだろうか。その勇気を持たない限り、王者に傷は付けられそうにない。

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート

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