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【田村修一の視点】2021年5月4日 J1リーグ第12節 川崎フロンターレvs名古屋グランパス

J1リーグ第12節 川崎フロンターレ 3(1ー0)2 名古屋グランパス
15:03キックオフ 等々力陸上競技場 入場者数4,954人
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選手たちまでゴールデンウィーク真っただ中。観客もサッカーを見に来たはずなのに、気づいたら弁当持参でのんびりとピクニックをしていた。そんなほのぼの感に溢れたゲームだった。首位攻防戦の緊張感はほとんど感じられず、試合はスタティックな展開に終始。5日前の0対4という結果が、両者を戦いにくくしたのは否めないにせよ、もっと迫力ある試合が見たかったと思うのは望み過ぎか。連休の時間の過ごし方としては、こんな試合の観戦も悪くはないのかも知れないが、《魅せる》のが第一義のプロフェッショナルスポーツという点では、いささか問題ありと言わざるを得ない。

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。

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