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永井秀樹監督に訊いた。女子テニスの大坂なおみ選手の一件はどう感じましたか?(海江田哲朗)

タグマ!サッカーパック』の読者限定オリジナルコンテンツ。『アルビレックス散歩道』(新潟オフィシャルサイト)や『新潟レッツゴー!』(新潟日報)などを連載するえのきどいちろう(コラムニスト)と、東京ヴェルディの「いま」を伝えるWEBマガジン『スタンド・バイ・グリーン』を運営する海江田哲朗(フリーライター)によるボールの蹴り合い、隔週コラムだ。
現在、Jリーグは北は北海道から南は沖縄まで58クラブに拡大し、広く見渡せば面白そうなことはあちこちに転がっている。サッカーに生きる人たちのエモーション、ドキドキわくわくを探しに出かけよう。
※アルキバンカーダはスタジアムの石段、観客席を意味するポルトガル語。

 

いつもの囲み取材に応じる永井秀樹監督。メディアとの関係について、考えを聞かせてくれた。

 

永井秀樹監督に訊いた。女子テニスの大坂なおみ選手の一件はどう感じましたか?(海江田哲朗)[えのきど・海江田の『踊るアルキバンカーダ!』]五十九段目

 

■Jリーグももちろん無関係ではない

対岸の火事とはとても思えなかった。

テニスの女子世界ランキング2位の大坂なおみが全仏オープンの開幕前、精神的な負担を理由に試合後の記者会見に応じないと表明。1回戦を勝利したあと、コート上での勝者インタビューは受けたが、予告したとおり記者会見を拒否したため、主催者側から1万5000ドル(約165万円)の罰金が科された。その後、大坂は大会を棄権し、同時にうつ症状に悩まされてきた個人的な事情を告白した。

現時点では、6月28日に開幕するウインブルドン選手権は欠場するが、東京オリンピックには出場する見込みだと大坂のマネジメント会社が声明を出している。

大坂が旧来のやり方に疑問を覚え、投じた一石はテニス界のみならず広く波紋を広げた。僕は事態の推移を追いながら困ったなあと思う。実際は何ひとつ困っていないが、おおいに身につまされるものがあった。むろん、選手を取材するメディア側としてである。

僕が初めて、選手によるメディアの拒絶を間近で見たのは十数年前。当時、東京ヴェルディ1969の林健太郎(現ヴィッセル神戸ヘッドコーチ)が、試合後のミックスゾーンで「○○新聞がいるなら、おれはしゃべらない」と宣告した。当該メディアの記者がすぐに名乗り出て、「書いたのは自分ではありませんが、この場を離れます。囲みを続けてください」と輪から外れた。

詳しい事情はわからなかったが、コメントを曲解されたか、よほど納得できない理由があったのだろう。

メディアが取り上げる選手を選ぶように、選手もやり方次第では話す相手を選ぶことができる。実際、林のようにはっきりと自分の意思を伝えられる選手はまれだろうが。ピリッとした緊張感はスポーツの現場にいることを自覚させられた。

僕自身、言葉足らずな表現から誤解を招いたり、軽率なエラーをやらかしたり、相手の意に染まない書き方をして(気持ちよくさせるのが仕事ではないのでね)関係をうまくつくれないことがあった。話し合って誤解が解けたケース、謝罪できたことがあれば、その機会を持てぬまま現在に至っているものもある。時間の助けが必要な場合もあった。

もっとも、今回の大坂の問題提起はメディアとの軋轢を理由に挙げていない。囲み取材とは形態が異なり、一緒くたには扱えない事例だ。

 

■永井秀樹監督はどのように感じたか

Jリーグでは監督会見がそれに相当し、職務の一環として試合後のメディア対応の場が設けられている。

東京Vの永井秀樹監督に、同じスポーツの世界で生きる人として、状況を選ばず言葉を求められる側としてどう感じたか。率直な考えを聞かせてほしいと頼んだ。

 

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