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なでしこの花は逆境でこそ咲く(海江田哲朗)

タグマ!サッカーパック』の読者限定オリジナルコンテンツ。『アルビレックス散歩道』(新潟オフィシャルサイト)や『新潟レッツゴー!』(新潟日報)などを連載するえのきどいちろう(コラムニスト)と、東京ヴェルディの「いま」を伝えるWEBマガジン『スタンド・バイ・グリーン』を運営する海江田哲朗(フリーライター)によるボールの蹴り合い、隔週コラムだ。
現在、Jリーグは北は北海道から南は沖縄まで58クラブに拡大し、広く見渡せば面白そうなことはあちこちに転がっている。サッカーに生きる人たちのエモーション、ドキドキわくわくを探しに出かけよう。
※アルキバンカーダはスタジアムの石段、観客席を意味するポルトガル語。

 

 

2019シーズン、4連覇を達成したときの日テレ・東京ヴェルディベレーザ。初代女王の座は譲れない。

 

なでしこの花は逆境でこそ咲く(海江田哲朗)[えのきど・海江田の『踊るアルキバンカーダ!』]六十三段目

 

■WEリーグ開幕前に吹き荒れる逆風

東京五輪が終わった。会場の外はコロナの風が吹き荒れ、競技の背景に浮かぶものが複雑すぎて、いまいち入り込めないまま気づいたら閉幕の日を迎えていた。

ベスト8で姿を消した日本女子代表(なでしこジャパン)の戦いは、観ていてしんどかった。ピッチで思うようにいかず、苦闘する選手たちのつらさ。その何万分の一かは電波を通して伝わってきたのかもしれない。

グループリーグの3試合、スウェーデンに1‐3で敗れた準々決勝。かつて世界の頂点に立ったなでしこのしなやかな強さ、キラキラした輝きはどこにもなかった。コンディショニングをはじめ、競技の公平性を欠くほどの恩恵をもたらしたホームアドバンテージはまるで感じられない。相手の土俵に引っ張り込まれ、窮屈な戦いに終始した。

一方、躍進したのが日本バスケットボール界初の銀メダルを獲得した女子バスケ日本代表。僕はポイントガードの町田瑠唯(富士通レッドウェーブ)の超絶美技に魅せられ、なんじゃこの人はとYoutubeでプレー集を堪能させてもらった。ふだんはなじみのない競技に触れ、発見があるのがオリンピックの面白さだ。初めて東京五輪に感謝した。

2021年、日本女子サッカー界は新しい時代に突入する。9月12日、初のプロリーグであるWEリーグ(Women Empowerment League)が開幕。のちにオリジナル11と振り返られるだろう、選りすぐりのチームが同じ旗のもとに集った。

ところが目下、凄まじい逆風にさらされている。

コロナの感染収束が一向に見えず、東京、大坂などに発出されている緊急事態宣言は7府県が追加され、9月12日までの延長が決まった。また、10県にまん延防止等重点措置を適用。開幕5カードのうち、対象外はデンカビッグスワンスタジアムで行われるアルビレックス新潟レディース vs AC長野パルセイロ・レディースのみだ。

せっかくの晴れ舞台なのに厳戒態勢が敷かれ、都市部はさらに延長される可能性がある。ただでさえ開幕の準備でてんやわんやのWEリーグ関係者は対応に追われているだろう。チームでクラスターが発生し、試合開催に支障をきたせばダメージは計り知れない。本来、ただ一心にサッカーと向き合い、誰もがワクワクする時間を過ごしているはずだった。

 

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