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【田村修一の視点】2021年10月22日 J1リーグ第33節 浦和レッズvs柏レイソル

J1リーグ第33節 浦和レッズ5(4-1)1柏レイソル
19:03キックオフ  埼玉スタジアム2○○2  入場者11,172人
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浦和の良さが全面的に出た試合だった。攻守のバランスと流動性――ポジションチェンジは自然で穴がなく、全体で同じ形を維持しているので、ちょっと見た限りは誰も動いていないようにすら見える。そのうえでトランジションが素早く、ボールがスピーディかつ効率的に繋がっていく攻撃は美しくもある。この日はユンカーの縦への飛び出しと決定力、江坂の攻撃のオーガナイズ、平野の展開力、山中の突破力が目立った。守備では平野と柴戸のボランチコンビが安定している。選手をほぼ全面的に入れ替え、就任1年目でチームをここまでのレベルに引き上げたロドリゲス監督の手腕は特筆に値する。

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。

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