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残留争いに見る「ピーク・エンドの法則」(海江田哲朗)

タグマ!サッカーパック』の読者限定オリジナルコンテンツ。『アルビレックス散歩道』(新潟オフィシャルサイト)や『新潟レッツゴー!』(新潟日報)などを連載するえのきどいちろう(コラムニスト)と、東京ヴェルディの「いま」を伝えるWEBマガジン『スタンド・バイ・グリーン』を運営する海江田哲朗(フリーライター)によるボールの蹴り合い、隔週コラムだ。
現在、Jリーグは北は北海道から南は沖縄まで58クラブに拡大し、広く見渡せば面白そうなことはあちこちに転がっている。サッカーに生きる人たちのエモーション、ドキドキわくわくを探しに出かけよう。
※アルキバンカーダはスタジアムの石段、観客席を意味するポルトガル語。

 

 


14日のツエーゲン金沢戦は「天然温泉 加賀の湧泉 ドーミーイン金沢」に泊まった。

 

残留争いに見る「ピーク・エンドの法則」(海江田哲朗)[えのきど・海江田の『踊るアルキバンカーダ!』]六十九段目

 

■ドーミーインラブが止まらない

サウナ好きの遠征先の宿は、ドーミーインホテルが中心になる。ここはほとんどが天然温泉の大浴場を備え、露天風呂があり、サウナ、水風呂、外気浴と三拍子揃っているのがウリだ。

ビジネスホテルではちょい高めだが、負け試合のあと、宿でお楽しみがあるかないかの違いはとてつもなく大きい。なかなか勝てないチームを追いかける身は、自ずとこういうところでバランスを取ろうと楽しみを見つけるようになる。

たとえば、19時キックオフのゲームなら、15時にチェックインしてサウナで一発キメ、試合後にまたサウナ、翌朝もサウナと3回入るのがゴールデンコース。本来の目的を見失っているとしか思えない。

ドーミーインのサウナは25時まで開いているので使いやすく、夜食の夜鳴きそば(ラーメン)が無料提供される心憎い気配りもある。スタッフは親切で、朝食もおいしい。池袋ではポカリ飲み放題という夢のようなサービスを実施していた。

近年、すっかりドーミーインにハマった僕は、何を血迷ったか、人生初めて株を買って応援したいとまで思い詰めるようになった。運営するのは東証一部上場企業の共立メンテナンスという会社である。株主優待券目当てというのもあるが、ドーミーインラブの気持ちに嘘偽りはない。

「共立メンテナンス 株 購入」でググる。んん、最低でも100株単位だと? 費用が高くて全然手が届かず、こりゃ無理だとあっさり撤退した。まったくの門外漢であり、調べ方には甚だ自信がないけれども、投資に興味のないズブの素人が手を出してよい世界ではなさそうだ。

 

■サッカー界における「ピーク・エンド」とは

そうして、ホテルビジネス界隈に興味を持っていろいろな記事を読み漁っていたせいだろう。「ピーク・エンドの法則」というワードにぶち当たった。

 

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