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【田村修一の視点】2021年11月27日 J1リーグ第37節 浦和レッズvs清水エスパルス

J1リーグ第37節 浦和レッズ0(0-0)1清水エスパルス
14:04キックオフ 埼玉スタジアム2○○2 入場者数28,138人
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前節の横浜Fマリノス戦で自分たちが用いたのと同じ戦略を清水に実践されたとき、浦和にそれを解決する手段はマリノス以上になかった。プレーの強度とスピード、アグレッシブさと選手のモチベーション、勝利への意欲……。すべてが中途半端であったのは、浦和がまだ発展途上であり、Jのトップチームではないことを如実に示した。選手交代により活性化はしたものの、詰めかけた2万8000人のサポーターに、いったい彼らは何を見せたかったのだろうか。一方の清水は、狙い通りの展開で狙い通りの結果を得た。多少消極的すぎたきらいもあるが、意図はハッキリと伝わってきた。とはいえ徳島が湘南を破ったことで、厳しい戦いは最終節まで続く。

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。

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