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【田村修一の視点】2021年12月12日第101回天皇杯準決勝 浦和レッズvsセレッソ大阪

天皇杯準決勝 浦和レッズ2(1-0)0セレッソ大阪
16:04キックオフ 埼玉スタジアム2○○2 入場者数30,933人
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両チームの今季の状況が如実に反映された内容であり結果だった。リカルド・ロドリゲス監督のもと目指す方向性が定まり、ブレることなく目標達成と結果を求めている浦和と、成績不振からレビー・クルピ監督を解任しなんとか態勢を立て直したセレッソ。ルヴァンカップに続きタイトルを望めるところまでにチームを進めたセレッソ小菊監督の手腕は称賛に値するが、一発勝負の舞台で《生きるか死ぬか》の戦いを選手たちに強いることができなかったのもまた事実だった。結果(優勝と来季のACL出場)を求める浦和は、敢えてリスクを冒さなかった。恐らくその戦い方は、決勝の大分戦でも生きるのだろう。

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。

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