J論プレミアム

来年も「SBGラジオ部」と「J2バスターズ」をどうぞごひいきに(海江田哲朗)

タグマ!サッカーパック』の読者限定オリジナルコンテンツ。『アルビレックス散歩道』(新潟オフィシャルサイト)や『新潟レッツゴー!』(新潟日報)などを連載するえのきどいちろう(コラムニスト)と、東京ヴェルディの「いま」を伝えるWEBマガジン『スタンド・バイ・グリーン』を運営する海江田哲朗(フリーライター)によるボールの蹴り合い、隔週コラムだ。
現在、Jリーグは北は北海道から南は沖縄まで58クラブに拡大し、広く見渡せば面白そうなことはあちこちに転がっている。サッカーに生きる人たちのエモーション、ドキドキわくわくを探しに出かけよう。
※アルキバンカーダはスタジアムの石段、観客席を意味するポルトガル語。

 

 

来年も「J2バスターズ」はこの3人でお届けします!

 

来年も「SBGラジオ部」と「J2バスターズ」をどうぞごひいきに(海江田哲朗)[えのきど・海江田の『踊るアルキバンカーダ!』]七十一段目

 

■今シーズンは2つの新企画にチャレンジ

2021シーズンのJリーグの幕が閉じた。今シーズン、東京ヴェルディは12位でフィニッシュ。一時は降格の危機に怯え、ハラスメント疑惑が噴出したり、いつにも増して疲れるシーズンだった。年末まではやらなければならない仕事が続くのだけど、いまは虚脱状態から抜け出せずになかなかパワーが出ない。

2021年を振り返り、相も変わらずオンラインの取材ばかりでくさくさしていたのだが(Zoom会見を取材と呼ぶのはどうしても抵抗がある)、秋以降、ようやく練習取材や対面でコミュニケーションを取れる機会が増え、そうそうこんな感じだったと仕事のリズムを取り戻してきたところでシーズンが終わった。昨年に引き続き、今年も無事に完走できたのを何よりの幸せとすべきなのだろう。

新型コロナウイルスで地球が丸ごと病気になったようなものだから、ままならないことだらけで当たり前。とはいえ、蓄積するストレスはいかんともしがたい。不完全燃焼の日々でくすぶるなか、救いとなったのが『スタンド・バイ・グリーン』の「SBGラジオ部」と『J論チャンネル』の「J2バスターズ」だった。前者は音声コンテンツで、後者はYouTube番組である。ともに、今年初めてシーズンを通して仕事のサイクルに組み込まれたものだ。

「SBGラジオ部」は東京Vの番記者仲間であるキシガミ副部長とともに、試合直後のホットな情報、悲喜こもごもをノーカット録って出しというのがウリだ。だいたい試合終了の2時間後に配信している。LIVE配信にもチャレンジしてみたいが、技術レベルがとんでもなく低いため、腰が引けてまだ実現できていない(来季の開幕戦、試合前のメンバー発表の時刻に合わせてやりたいと野望を抱いている)。

僕自身が深夜ラジオの熱心なリスナーであり、ほのかな憧れがあった。で、いっちょやってみるかと昨年夏に立ち上げて、コツコツ放送しているうちにふたりの役割分担が自然とでき、少しずつ輪が広がって思いのほか面白い転がり方をしている。

部員(リスナー)と双方向のやり取りがあり、ダイレクトな反応を受けられるのが楽しい。なんとなく距離感がいいのだ。マイクの向こうに聴いている人の存在を感じながら、こちらは肩を並べるようにして語りかける。

11月、金沢へのアウェー遠征で、「ラジオ聴いてます!」と話しかけてきた若者と意気投合し、バスに乗っておしゃべりをしながら西部緑地公園陸上競技場に向かったのはいい思い出だ。おおげさに言うと、同好の士のそのまた一部の精神的種族と出会い、つながれる可能性がある。

 

■You Tube LIVEのスパチャに驚愕

一方、「J2バスターズ」は『ゼルビアTimes』の郡司聡さんと『栃木フットボールマガジン』の鈴木康浩さんと一緒にマンスリーで配信。ふだんは東京Vに集中して視野が狭くなりがちのため、よそのクラブ事情を知る貴重な窓としても役立っている。

近年、資本増強により基盤を強化し上位を窺う町田はともかく、東京Vと栃木はひとつ間違えば転落の危うさがある。今季、4クラブ降格のレギュレーションは剣呑な雰囲気を感じたが、どうにか3クラブとも生き残ることができた。

今年最後の放送で、視聴者から初めてスパチャ(スーパーチャット。ギフティング機能の一種である投げ銭)がピコンと入ったときは、みっともないくらいにうろたえた。令和の奇跡だと思った。

 

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