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サッカー専用の先にある新スタジアム構想とは(えのきどいちろう)

タグマ!サッカーパック』の読者限定オリジナルコンテンツ。『アルビレックス散歩道』(新潟オフィシャルサイト)や『新潟レッツゴー!』(新潟日報)などを連載するえのきどいちろう(コラムニスト)と、東京ヴェルディの「いま」を伝えるWEBマガジン『スタンド・バイ・グリーン』を運営する海江田哲朗(フリーライター)によるボールの蹴り合い、隔週コラムだ。
現在、Jリーグは北は北海道から南は沖縄まで58クラブに拡大し、広く見渡せば面白そうなことはあちこちに転がっている。サッカーに生きる人たちのエモーション、ドキドキわくわくを探しに出かけよう。
※アルキバンカーダはスタジアムの石段、観客席を意味するポルトガル語。

 

サッカー専用の先にあるスタジアム構想とは(えのきどいちろう)えのきど・海江田の『踊るアルキバンカーダ!』]八十段目

 

 

■新スタで気になるのは設備ではなく・・・

最近、僕の趣味は「新スタジアム」情報をネットで探ることだ。原稿書きになかなか入れないでいるアイドリングのような時間、あるいは疲れて手を休めた真夜中のひととき、つい見てしまうのは「新スタジアム」の記事だ。今治のように建設中のケースもあるし、まだ計画段階のケースもある。何か嬉しくなるのだ。ああ、いつか行こうと思う。今は仕事部屋にこもっているが、いつかここを飛び出して夢のスタジアムに出かけよう。

そうなのだ。元V・ファーレン長崎社長のの高田明氏じゃないけれど「新スタジアム」には夢がある。それははるばる旅して訪ねていくこちらの夢でもあるけれど、一義的にはその土地に住む人々と地元サッカークラブの夢だ。感じとしてはね、夢のお相伴(しょうばん)にあずかるというのかな。「地元のハッピー」を旅人が分けてもらうイメージだ。だから旅人は情報が知りたい。予備知識なく、ぶらっと新築のスタジアムに入って「へー、見にくいな」「へー、トイレが少ないな」等とダメ出しみたいな採点をしたいのじゃない。「これこれこういう背景、想いがあって、こういうスタジアムになった、地元クラブはここにこだわった」的なことを知りたい。

完成予想図ってやつが大好きだ。青空の下、ユニ姿の仲間たち、家族連れがスタジアムへ向かっていく。上空からの俯瞰図では青々とした芝が鮮やかだ。沢山のドラマがそこで巻き起こる。ああ、たまらんなぁ。

で、最近「新スタジアム」の話題が多いのだ。前述の今治、長崎に加え、広島、金沢、静岡、東京・代々木…、とまだ噂だけのものも含めて色々出てくる。直近では山形、秋田の「新スタジアム」記事がネットにアップされた。もちろん僕はパクッと食いつく。大好物なのだ。僕は東京在住ながら(FC東京が初めて主催試合をやった)新・国立競技場や、噂の代々木スタジアム(?)より地方スタジアムに関心がある。山形、秋田めっちゃ惹かれる。

 

■なぜ「スタジアムの二毛作」を目指すのか

モンテディオ山形、相田健太郎社長はマディソンスクエアガーデンのようなスポーツ複合施設をイメージしているそうだ。いわゆる「サッカー専用」は考えていない。従来のサッカースタジアムで真似したいところはない。参考にするとすれば北海道日本ハムファイターズが北広島市に建設中の「エスコンフィールドHOKKAIDO」になる。山形県内のスポーツ団体と相乗りして、スポーツの二毛作、三毛作を目指したい。用地はNDソフトスタジアム南側の駐車場に決定、3年後の運用開始を想定する。つまり、他団体とのすり合わせを始め、県スポーツ振興のグラウンドデザイン等、この1、2年で決めておくことが多くなる。

 

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