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大坂なおみ選手のスポンサー14ブランドは、どのように応援し祝福したか。ブランドメッセージをSNSから比較

テニスの全米オープンでシングルスの優勝を達成した大坂なおみ選手に世界中から注目が集まっています。見事な逆転勝ち。以前とは異なる試合運び。そして、入場時のマスクに代表されるコート外での活動も、注目を集める一因です。アジア・ソサエティは大坂なおみ選手を「アジアのゲームチェンジャー(大変革者)」賞に選出しました。人種差別への問題提起を続けたことが高く評価されたようです。

 アジア・ソサエティは、アジアや世界の国々が直面する幅広い課題 に取り組むことを目指し、1956 年にジョン・D・ロックフェラー三世によって設立された無党派の非営利組織です。

大坂なおみ選手のオフィシャルサイトには14のブランドのロゴ、そして、大会を放映するWOWOWのロゴが掲出されています。

スポンサーは、大坂なおみ選手をどのように応援し、どのように祝福したのでしょう。

14ブランドのツイッターアカウントを比較して探ってみました。まず、比較するにあたって、必要な視点があります。それは、スポンサーが何をしているのかについてです。ここでは、簡単に書かせていただきますが、大まかにいうと「経済的な支援を行う」対価として「マーケティング、広告、プロモーション等に活用する権利を得る」という相互の関係があります。左右のバランスは取れており等価交換の関係です。しかし、ブランドが情報発信する際に、どのような表現で発信するかによって、実際は等価交換の関係であっても、受け取る側のイメージが違って見えてくる場合があります。

表現によっては、SNSの発信だけで、ブランドイメージ、企業イメージが刷新されてしまうかもしれません。その辺りも、頭の片隅において、ぜひご覧ください。

日清食品/カップヌードル (食品)

カップヌードルは「HUGRY」をキーワードに、常に挑戦する姿勢を広告やプロモーションで発信し続けてきました。関西発祥の企業ですが、世界各国でインスタントラーメン事業等を展開しています。以前のインタビュー記事では、このような発言もありました。「日清ホールディングスの安藤CEOの信念なんですが、特にテレビCMは “おもしろくなきゃCMじゃない” というものがあります。(中略)テレビCM以外のプロモーションもそうなんですが、くだらないことを真剣にやることが、より面白いものになっていくと考えています。」今回のツイートも「日清食品らしい」と言えるかもしれません。

ナイキ (スポーツ)

ナイキは、FIFA女子ワールドカップ2019フランス大会で、賃金格差解消を訴えながら勝ち抜いた米国女子代表を支援していました。これまで男性のものとなりがちだったサッカーを女性が最大に楽しむ喜びを表現するCMは、スポーツブランドのCMの傑作といわれています(最後にご紹介します)。
大坂なおみ選手の優勝を祝福するツイートはナイキの姿勢を、さらに鮮明に打ち出すものと感じます。

ANA (航空機)

「勇気と感動をありがとう」「絵文字の多用」は日本らしい表現です。背景が、ほぼ青い写真を使用したのは、ブランドカラーを意識してのことかもしれません。

ベアミネラル/Bare Minerals/資生堂 (コスメ)

発信を見つけられませんでした。資生堂は2018年11月20日に大坂なおみ選手とブランドアンバサダー契約しています。対象ブランドは「ベアミネラル」と「アネッサ」でした。

BODYARMOR (スポーツドリンク)

日本では、あまり馴染みのないブランドです。商品を露出させながら祝福メッセージを発信しています。併せて、大会オフィシャルツイートを引用リツイートし、祝福と喜びを感じるツイートとしています。

シチズン時計/CITIZEN  (時計)

商品写真をワンセットにした応援と祝福のメッセージをツイートしています。「止まることなく」はシチズンが多様する表現です。「光さえあれば止まることなく」「測位システムは止まることなく」「生活の中で腕時計が止まる心配をすることなく」・・・シチズンのオフィシャルサイトを見ると、このように書かれています・・・「時間は味方になる」。

HYPER ICE (エクササイズグッズ)

大会後は、このツイートを固定し常に一番上に表示しています。テキストは「単なるチャンピオンではありません。」そして、動画はマスクを着用した姿。大坂なおみ選手のプレーのみならず、人種差別に反対するアクションへの賛同の意思を感じます。大会中は、大会オフィシャルツイートや大坂なおみ選手ご本人のツイートを頻繁にリツイートしています。

マスターカード (クレジットカード)

MLB、ゴルフ、サッカー等、スポーツに関するツイートが特に多いアカウントです。「コート内外の全てで私たちを魅了した」と大坂なおみ選手のプレーのみならず、人種差別に反対するアクションへの賛同の意思を表しています。さりげなく「Priceless」も加えてあります。

メルコ (複合リゾート)

他種目のファンをも連携させることを狙ったと思われるJリーグ・ファンヘのメッセージを大会前にツイートしています。応援メッセージをツイートし、試合後には試合結果をツイート。ファンへ応援を呼びかけるメッセージが特徴です。

森永製菓/inゼリー (スポーツゼリー)

商品の主張が強めのビジュアルを使用した祝福ツイートを行なっています。

日産自動車 (自動車)

ANAと同様に「感動をありがとう」ツイートです。グローバルアカウントは引用リツイートで祝福しています。

P&G/アリエール (衣料用洗剤)

最後のツイートは2019年4月9日。過去の発信を検索すると2019年2月からのCM放映と上記のプレゼントキャンペーン開催時には盛んに記事掲載等があったことがわかります。「アリエールジェル プラチナスポーツ」「アリエールジェルボール3D プラチナスポーツ」新発売時のキャンペーンキャラクターとしての起用の意図が強かったと思われます。

アネッサ/資生堂 (日焼け止め)

ブランドの特徴を伝えるために「厳しい紫外線環境下」という表現が盛り込まれている祝福ツイートです。あえて、テーピングが目立つアングルの写真を採用し、「厳しい」環境下での力強い大坂なおみ選手の姿を伝えたかったと思われます。ベースラインでの我慢のテニスは今回の大会の特徴でした。

ヨネックス (ラケット)

大会中は、大会オフィシャルツイートや大坂なおみ選手のツイートを頻繁にリツイート。あまりブランドマークが目立たないアングルの写真を使用しています。
ヨネックスは、グランドスラム大会シングルス18回優勝、ツアー最多優勝記録344勝等、1970年代から80年代に一時代を築いたマルチナ・ナブラチロワさんを長くサポートしてきました。ナブラチロワさんは1985年にレズビアンであることをカミングアウト。多くのスポンサー企業が離れた時期もありましたが、継続して性的マイノリティへの差別をなくす活動に取り組んできた選手です。ヨネックスのサイトを見ると、ヨネックスが支援している選手一覧の最後に、今もナブラチロアさんの名前があります。

会場の名称には男女格差の是正を訴え実現したレジェンドの名。

なお、全米オープンの会場となったビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターは、ナブラチロワさんのひと世代前のレジェンドで、グランドスラム優勝39回(シングルス12回)のビリー・ジーン・キングさん(キング夫人)の功績を称えた名称となっています。キングさんは、1970年代からテニス界の男女格差の是正を訴え、女子によるツアーを提唱。その声は現在のWTA(女子テニス協会)発足につながりました。1973年には、有名な「男女対抗戦」をプレー。米国テニス界は、世界のスポーツ界の中で、いち早く男女平等が早く進みました。こうした功績が称えられ、キングさんは大統領自由勲章を受章しています。また、雑誌「ライフ」が選んだ「20世紀における100人の偉大なアメリカ人」の一人に選ばれています。「男女対抗戦」等、キング夫人の足跡の一部をテーマにした映画(エマ・ストーン主演)が2018年に公開されています。

全米オープンの賞金が男女同金額になったのは1973年です。

ここまで読んでいただきありがとうございます。最後に、この動画をご覧ください。

強い意思を持った人の発信で、多くの人が動き世界は変わっていきます。

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