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WEリーグ参入!AC長野 住永楽夢選手を支える母「女子サッカーにビッグ・ドリームを!」

「娘のチームがWEリーグに参入決定はとても嬉しいです。AC長野パルセイロ・レディースがWEリーグ参入決定しました!!日本女子サッカーの歴史が変わる瞬間にビッチに立てる事が、選手達にとっても素晴らしいことです!ただチーム編成もあると思うので、今季頑張って成績残してほしいと思います。これからWEリーグに向かって頑張る子ども達、本当におめでとうございます。2021年、秋、WEリーグ開幕が待ち遠しい。」

AC長野パルセイロ・レディースがWEリーグに参入

娘さんは住永楽夢(ラム)選手。2020年3月に日本体育大学を卒業し、今シーズンからAC長野パルセイロ・レディースに入団しました。148㎝と一際小さな選手ですがヘディングは得意で負ける気がしないと言います。2020プレナスなでしこリーグ2部 第8節、バニーズ京都SC戦では2得点の大活躍。既にAC長野パルセイロ・レディースの主力選手として欠かせない存在になっています。今回は、お母様の住永光代さんにお話をうかがいました。住永光代さんは常にポジティブで明るく話をしてくださります。あのJリーグ立ち上げを知る世代。娘さんがピッチ上で華やかなスポットライトを浴びて、プロリーグの第一期選手として活躍する姿を夢見ています。

住永光代さんが勤める東京熊本県人会は県出身の会員さんの親睦を深める団体ですが、熊本地震以降は、復興支援、熊本県の情報発信や、熊本に携わるイベント・講演会の企画運営などに仕事が広がりました。筆者が住永光代さんと初めてお会いしたのは、熊本県人会も参加された熊本県の焼酎のイベントの会場でした。「十文字高校でプレーしたい娘さんの進学のために母娘で一緒に上京された」と熊本県東京事務所の方に紹介されて驚きました。

「くまモン」で知られる熊本県には雄大な自然があります。阿蘇の山々と今話題の「アマビエ様」が出てきた天草の海に囲まれた県です。「馬刺し」、阿蘇の「あか牛」天草の「車海老」など有名です。また「水」も有名で熊本市の水道は全て地下水でまかないます(ブラタモリで紹介しましたね)。熊本ワインの「菊鹿シャルドネせせらぎ」はとても上品なワインで私の好みのワインの一つです。「黒川温泉」など全国的に有名な観光地もありますが、筆者は子供の頃に訪れた三角の景色が今も記憶に残っています。

期待は大ですね

—WEリーグのスタートに関して、どのような感想をお持ちですか?

住永–Jリーグの華々しい開幕を思い出します。「私の娘が、あの舞台に立てるかもしれない」と思うとワクワク感があります。あれを地方にいる子ども達にも味合わせてあげたいなー。期待は大ですね。女子サッカーには変わってもらいたいです。やっぱり悩むんです、女子は高校生のときに、大学でまたプレーを続けるかどうかを。大学を卒業するときも悩みます「女子サッカーでは夢をそこまで持てないから、やっぱり(サッカーを辞めて)仕事を選ぼうかな」とか。

—現実的な課題が夢を上回ってしまうと言うことですか?

住永–実際にもったいないなーという子が、かなり(サッカーを辞めて)就職しました。損失ですよね、サッカー界からすると。

「文武両道」全国大会に数多く出場する伝統校への進学

—熊本から高校進学で東京に出てくる決断は大きかったのではないですか?

住永–十文字高校には寮がないのです。1922年(大正11年)設立の長い歴史がある学校で、親元から通うのが入学の条件なのです。娘が小学校のときから「十文字に行きたい」と言っていたから進学させ、私も一緒に熊本から上京しました。娘は、自分の将来のことを考えて大学進学とサッカーと両方をしっかりやりたい希望だったので「文武両道」の十文字高校に入りたかったみたいです。

大学サッカーとプレナスなでしこリーグと両立

住永–大学は日本体育大学に進学し、大学でも女子サッカートップの環境でサッカーを続けることができました。日体大は日体大FIELDS横浜でプレナスなでしこリーグにも参戦しているので、大学サッカーとプレナスなでしこリーグの両立が大変でした。大学3年生後半からは両方の試合に出場し体力的にも精神的にも過酷な環境の中で学業もあり、傍で見ていても辛かったです。大学3年生と4年生のときに全日本大学女子サッカー選手権で優勝して、2度の「日本一」を経験できたことは、親としても本当に嬉しかったです。

—大学に進まれてからお母様の負担はどうでしたか?

住永–高校では親も子も一緒に後援会の運営をやったりして土日の準備をしていました。 大学では生徒が運営するので、試合をただ見に行くようになりました。でも、日体 大FIELDS横浜オフィシャルサポーターズクラブ – BLUES(ブルース)の立ち上げ前身にあたるスパイスアップ(ローカルマガジン)で、”なでしこ1部昇格への道“の連載を担当する事になり、意外と大変でした(笑)

日体大FIELDS横浜でのプレー 提供:住永光代さん

提供:住永光代さん

プロ化で女子サッカーにビッグ・ドリームを!

住永–お金の面も期待します。今、子供たちが、女子サッカー選手になりたいとは思うだろうけれど「ドリーム!」がないじゃないですか。一人でも良いから、夢を抱ける選手、お金を(たくさん)もらっている人が出てきてくれるといいなと思います。

—ドリームといってもビッグ・ドリームですね。

住永–キング・カズじゃないけれど、あんな感じでリーグの象徴的な人がまず一人いて、突き抜けた選手が出てきてほしいです。観客を沸かせるプレーをしてくれる人が出てくれるといいなと思います。

—それ、どう見ても(Jリーグ立ち上げ時を考えると)カズさんのイメージですね(笑)。

住永–いそうで、いないですよね。

—今までの女子サッカーはスター性みたいなことを求めてこなかったというのはありますね。

住永–ビジュアルも大事なのだろうなって思います。可愛いでも、かっこいいでも。外に向けてのアピールがあってほしいです。

—親の立場から見て、手厚い支援のある企業チームのアマチュア選手とプロ選手と、どちらが良いと思いますか?親として。

住永–女子は大学で悩むのです。早い子は2年生や3年生のときに、もう選手としては引退して裏方に回って就職の準備の時間を取る人もいます。今、頑張っている子たちの夢の対象になるプロ化になれば良いと思います。

—WEリーグは、プロ契約した選手が「親孝行ができました」と言える存在になってほしいですね。

住永–娘は教員免許を大学で取れたので、まだ良いと思うのですが・・・そういったものを持っていない子はプロ選手になった後に、サッカーの経験を生かして次に働ける道が開ける女子サッカーになると良いと思います。プロ化で女子サッカーは話題になるし、下の子たちの目標ができて日本の女子サッカーのレベルアップにつながると思います。もう一度、FIFA女子ワールドカップ優勝のときみたいに女子サッカーで日本が盛り上がれば良いと思います。

—もし娘さんにプロ契約の話が出たらどうされますか?

住永–ウチはプロに進めるように応援します。

(インタビュー:2020年6月29日 石井和裕)

ヘッダ画像:©︎2008 PARCEIRO

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